2018年4月9日月曜日

脆弱化

私の右腕の力は強くなった、握力もかなりのものとなり注意深くそっと摘み上げただけで卵が潰れてしまったりする。

・・・などということはない、右腕の力など全く変わらないが、最近、普通にパックから取り出そうとしただけで卵の殻が潰れてしまうことが多くなった。

なので以前なら特に考えることもなくひょいと取り出していたものをなるべくソフトにするようになったのだ、そうしないとパックの中で潰れてしまい、時には冷蔵庫を汚してしまうので掃除の手間がかかってしまう。

卵がそんな具合に脆弱なので鍋の縁にでもぶつけてヒビを入れようとすると以前は「ピシッ」という感じで亀裂が走っていたのだが今や「チャリ・・・」と軽いのだ、そして時にヒビを超えて殻が全壊し中身が漏れる。

卵の殻が弱くなっているのだ、個体差か、季節的な何かか、餌のせいか謎ではあるが購入店を変えてみると頑丈な殻になっているので何かが違うのは間違いない。

・・・と、そんな話を午前中にやって来た副食材卸業者の営業さんに言ったところ面白い話が聞けた、養鶏業者が使う飼料はジリジリと値上がりしているらしく、そのコストアップ分を卵の価格に転嫁したいのだが販売店側からの圧力もあってなかなか難しいらしい、そこで飼料を安いものに変えてコスト削減に努めているらしいのだが、その安い飼料はカルシウム強化版ではないので卵も脆弱な殻になってしまうのではないかというのが営業さんによる考察。

なるほど、その通りなのかもしれない。

「特売の卵じゃなかったですか?」と訊かれた、んん、いや、平常通りの価格で売られていた卵だったのだ、税込みで1パック160円くらいの。

殻が脆弱な卵はパックに入っている段階でよく見ると殻の表面に薄っすらと筋が走っているのが見える、何かにぶつけるとその筋に沿って容易く割れるか潰れるのだ。

そんな卵は持ち帰る途中の振動や些細な衝撃で割れてしまうかもしれない、買う時はよく見て筋の走っていない卵を選ぶべし。