昨年の夏に通販で買った梅干しの残りが僅かとなった、形は不揃いで潰れ気味のもあるが塩気も酸味もちょうど良い格安の梅干しだ、今年も梅雨明けの頃に売り出されるはずなので買い求めようと思っている。
さて、それまでの繋ぎにと近所のスーパーで梅干しを探してみると種類はそこそこあるのだが裏に表示されている原材料を確かめてみるとどれも蜂蜜やステビアといった甘味が添加されているのだ、それと酸化防止目的かビタミンCと低塩の代償で保存料が使われているものもあった、しかも中国製ばかりだ。
低塩で健康志向なのは良いのだが、その代わりに保存料を使うのであれば結局体に悪そうな気はするのだが。
いつからか梅干しには甘味を足して売られるようになった、それが消費者の嗜好に合っているのだろうけれど、私は昔ながらの塩と赤シソとで漬けられた梅干しが好きなのだ、もちろん国内で製造され、甘味など一切なく、保存料など使わずとも塩分だけで常温保存が可能な梅干しだ。
近所ではそういった塩気だけのものは売られていないのだと思う。
本当なら梅の季節に多めに買い込んで自分で梅干し(梅漬け)を作ってしまうのが量も味も満足できるのだろうけれど。
昔の梅干しはとにかく塩分が高く20%程度のものもあったのではないか、なにしろ漬けた後の暑い真夏を乗り越える塩分濃度なのだ、容器内の壁に塩が結晶化することも珍しくなかった。
そこまで塩辛くしなくても良いので甘味のない梅干しが欲しいなと思う、道の駅や農家の産直販売所などでは自家製のそういったものが売られていることもあるのだが、残念なことに近所にそういった店はない。
となると通販一択である、求めるものがクリックひとつで買えるのは便利であるが、近所では昔ながらのものが手に入らなくなった不便さを思うと、これも時代の変化なのだとあらためて感じる。