ある日、姉がふと縁側に目をやると庭に子供の姿があったという、なんだろうと思い立ち上がって窓から覗くとキュウリと手にした子供がいて飼っている猫に近寄っていたそうで、「何してるの?」と声をかけると子供は「猫びっくりするかなと思って」と答えたという。
まだ小学生に違いない男の子だったとか。
姉は私にどういうことなのかと訊いた、つまりは以前に書いたことがある猫とキュウリの実験を知った男の子が姉のところの庭に猫がいるのを見つけて試してみようとキュウリを手に庭に入ってきたということなのだろう。
だが、姉は猫とキュウリの件を知らない(2016年4月7日のブログ)、なのでスマホでYoutubeの動画を見せると「どうして!?」と飛び上がって逃げて行く猫の姿に驚いた様子だった。
そう、私も何故だかは分からない、さっきは無かった長い物が振り返ると足元にあるので驚いているのだとは思っているが。
姉によると見知らぬ男の子が近付いてきたので猫は逃げてしまったのでキュウリの件が実験だとしても無理だったろうとは言う、そして、暇な子供だと笑った。
その日の夜、私が横になってスマホをいじっていると姉からメッセージが届いた、そこには「うちの猫はあまり驚かないみたい」と書いてあったので誰かキュウリの実験をやってみたのかと訊けば「私よ」と言うではないか。
家の中で猫に気づかれぬようそっと傍にキュウリを置いたが、猫はそれを訝しそうにチラチラと見ながら離れて行ったらしいが、動画のバネ仕掛けのようには飛び上がらなかったそうだ。
つまりは姉も好奇心から試してみたということだ、ネットの動画のようにピョーンと飛び上がるのを期待していたのだろう、姉も暇人なのか、可笑しい。