2018年4月10日火曜日

そういえばウォーキング・デッド

ふと気が付けば以前はあれほど楽しみにしていたアメリカのテレビドラマ「ウォーキング・デッド」をこの2週ほど見ていない、見逃していたことに気付いても「あっ!」などと慌てたり残念がることもない。

初期の恐怖の対象であったウォーカー(ゾンビ)が映像や物語の飾り物になってしまい、戦うは主人公とは別コミュニティの人間たちとのドラマになってしまったせいでなんだか別ドラマを見ているような感じさえするのが原因だ。

あの「その角を曲がったところにウォーカーがいるのではないか」や、「どのルートで逃げれば襲われずに済むだろう」といったドキドキ感が無いのだ。

「どうやって生き残るか」が最大の焦点だったのに、今や「今シーズンでは誰が死ぬのか」という点に話題が移ってしまったのは結果として制作側の失敗だろう、少なくとも私は主要キャラクタの死など楽しめないし求めない。

全米視聴率も右肩下がりの寂しさよ、これが現実なのだ。

まあ、ウォーカー相手にこれだけの長きに渡って話を引っ張るのも大変なのは理解できるけれど。

私は原作の展開をほとんど知らない、ドラマには原作には登場しないオリジナルキャラクタもいて少々違った話にはなっているのでこの先どこまで続くのか見当もつかないが、完全に視聴者が離れてしまってから終わるよりも、まだファンがいるうちに上手に終わってくれたほうがきれいだとは思う。

あるいは今からでも挽回するか・・・、これはとても力の要ることではあるが。

あれだけ脚が速かった初期のウォーカーも今では徒歩で逃げきれるほどのんびりとしている、走って追われる恐怖の無いウォーキング・デッドなど塩気の足りないうどんのようなものだ、つまらないなと思う。