2017年3月19日日曜日

市政だよりの密かな楽しみ


毎月2回発行される「福岡市政だより」、市民参加型のイベント情報や暮らしい役立つ情報にミニレポートなど堅苦しい内容ではなく意外と楽しめる情報誌となっている。

最新号は「『城壁とさくら』のライトアップ 3月25日(土)〜4月3日(月)」というのが1面のトップだった、これは福岡城址のさくらまつりのことで今号の特集記事である。

私が市政だよりで密かに楽しみにしているものがある、そう書くと何か凄い情報欄がレギュラー化しているのかと思われそうだが、なんということはない、その1面の最下段にある福岡市の人口増減数だ、前月比で406人増えている。

人口が増えることが全てのプラスになるとは思わないが、それでも活力や魅力あっての流入増だったり暮らしやすさからの自然増だったりするのではないか、つまりは福岡市はそう悪いところではないよという表れなのだと思う。

私が小学生のどれくらいの時だったか、福岡市の人口が100万人を超えた時に笑顔でインタビューに応じる市長をテレビのニュースで見た父親が「こんな狭い土地に100万人も!」と驚いていたのをよく覚えている、私はその数がどれくらいなのかピンと来なかったので特にどうとは思わなかったが。

ただ、先にも書いた通り全て良いことばかりとは思わない、住環境の整備や治安の維持、ライフラインの充実など課題も多いのだ、特に水環境に余裕のない福岡市は少雨などの影響で水不足に陥りやすい、常に崖っぷちというほどではないけれど、そう遠くない場所にいるのは間違いない、そんなせいもあって市の上水道には一部を東区奈多にある海水淡水化施設「まみずピア」で作った真水を充てている。

今のところ、市政だよりで見る限りでは貯水率が87.81%となっているので心配はないけれど。

街路樹の根元の土がひび割れて葉が枯れてしまうような大渇水、晴れてばかりの暑い夏休み、その日最初に家族がするべきことはバケツを持って給水車の列に並ぶといった悪夢のような日々が2度とやって来ないようにと願うばかりである。

よそから福岡市へ引っ越して来た人には「ああ、福岡市に来てよかった」と喜んでもらいたい、新たにこの地で生まれた人には「ああ、福岡市が故郷でよかった」と胸を張ってもらいたい、この地に生まれて育った福岡市民のひとりとして強くそう願う。