2017年3月29日水曜日

10%でも降る時は降る

日が暮れる時刻でもないのに妙に薄暗くなってきたなと感じた午後、ベランダから空と通りを見回してみれば上は灰色一色で下には早足で急ぐ人の姿があった、ごく弱い雨が降っていたのだった。

午後も雨の予報だっただろうかと1時間おきの天気を確認するとその時間帯は降水確率10%の曇りマークだった、いや、この予想は間違ってはいない、曇り空は当たっていて、降水確率10%も当たっていると思う、この10%はあくまで時間雨量にして1mm以上降る確率なのだ。

現に雨はすぐに降り止んで、時折薄日の差す曇り空へと戻った、降ったのはアスファルトがムラなくじっとりと濡れる程度でたとえ凹みがあっても水溜りなどできないだろう、雨量として記録されるかどうか怪しく、せいぜい「0.5mm」だと思った。

アメダスで確認すると「0mm」だった、それどころか早朝から時々降っていたにも関わらず終日「0mm」のままではないか、いずれも小さな雨雲で降ったのが狭い範囲だったというせいもあるのだろう。

この降水確率10%というのが曲者である、降るのか降らないのかの確率だと解釈しがちだからである、1mm以上の雨が降る確率だとは知っていてもなんとなくそう思ってしまうのだ、私がそうである、1mmの雨がどういったものなのか知っている人はあまりいないだろうし、知っておかなくても特に困ることなく普通に生活できる。

だが、真夏以外で雨量としては記録もされぬような雨であっても今日の午後にベランダから下を覗いた時に見えた人の足を速くさせ、濡れれば体はしっかりと冷えてしまうだろう、しかも意外と汚れているのだ、乾くにしたがって車やベランダの手摺りなどに現れる水玉模様がその汚れ具合を物語っている。

降水確率よりも、以前にも書いたように私はレーダー画像を頼りにしている(2015年11月16日のブログ)、特に「高解像度降水ナウキャスト」が重宝する、自分の居住地を拡大表示させ、その表示方法を保存しておけば次回からは地図上を移動したり拡大せずとも前回同様自分の居住地付近の様子が表示されるので便利である。

ただし、ブラウザのCookieは有効にしておかないと表示方法は保存されない。

降水確率10%でも降る時は降る、特に真夏以外は、冷たい北風が暖かい海上を渡ってくる日本海側はなおのことである。