私が使っているクレの「6-66」よりも少し安くて成分としてフッ素樹脂を使ったものである、テスト用なので今のところ使用した部位は自転車のごく一部分である、万が一錆が出たとしてもそう落としやすくて困らない場所に限定したのだ、この後2ヶ月ほど同じ場所に使った上で評価してみようと思う、ちなみにクリンビューの「601K48」という品である。
いくらリムやスポークがステンレスで錆に強いとは言ってもネジまで錆に強いものを使っているかといえば決してそうではない、普通に錆るものが多いだろう、なので忘れず防錆剤でコーティングしておく、ネジは錆びてしまうと外せなくなってしまうことがある、そうなると後々のパーツ交換などの際にネジが錆で固まって外せず目的が果たせないといったことにもなりかねない、ネジに錆は禁物である。
そしてステンレスのカゴ、むき出しの鉄でもないステンレスに錆対策というのはピンとこないかもしれないが、ステンレスは溶接部から錆びてしまうのだ、カゴの形を構成する縦と横のステンレスワイヤーが交差するヶ所、そこは溶接で固定しているはずである、ステンレスのカゴはそこから錆びてしまう。
サドルの下のバネもゴムなどで表面を覆われていればそう心配することもないだろうけれど、そうでなければ雨に濡れずとも湿度の高い日本では放っておいても徐々に錆が出てしまう、忘れずコーティングしておきたい場所である。
スプレー式の防錆剤は細いノズルが付属していて狭い場所の処理も楽ではあるが、自転車については是非とも絵の具でつかう細い筆があると作業は捗る、むしろ筆でないと困る場面もある、プラスチックやゴムに石油系溶剤を付着させたくないのだ、スプレーだと微妙な押し加減で僅かな量を出すこともできるがタイヤ等に吹き付けたり垂らしたりしかねない、なので一旦筆の先にスプレーして、その筆でネジの部分などで塗ったほうがうまくゆく。
大事な注意点をひとつ、うっかりブレーキが接触する部分に防錆剤を塗らないことである、ほとんどの防錆剤はオイルを含んでいて潤滑性も高めてくれるので、たとえば前輪のリムの部分、その両サイドに付着すると前輪のブレーキをかけても滑って自転車はなかなか止まってくれない、非常に危険である。
もし、うっかり防錆剤やオイルを付着させてしまった場合はきれいに拭きとらなくてはならない、乾いた布では満足には拭いきれず、少し湿らせた程度の布だとある程度きれいに拭ける、消毒用アルコールを少量染み込ませた布だと更にきれいにオイル分を拭き取れるようだ、これはうっかりの際に実践済みである。
季節はもうすっかり春、「春に三日の晴れ間なし」と言う言葉通りに雨の日が多くなってくるので錆対策は大切だと思っている。
最後にお約束の一文を、ここで書いた内容は私の錆対策の内容や考察の一部を書いたにすぎない、なのでこれを真似て何かの不具合が起きたとしてもそれは自己責任ということで。>皆様