午後に天神の福岡中央郵便局へ行った、定形郵便なのだが簡易書留で届けたいものが1通あったのだ、受領証を受け取り近くのテーブルで必要事項を記入していた向かい側には母親と娘さんの親子がいて30代前半と思しき母親が手にしたメモと見比べながら何か用紙に書きこんでいた、その時「あ、なんだか服に引っ掛かると思ったら欠けてる(爪が)」と自分の右手を見ながら言ったのがよく聞こえた。
その郵便局は人が多いせいか大きめの声で小学生に違いない娘さんが「ねえ、どうして爪は伸びるの?」と母親に訊いた、私はなんと答えるのだろうかと思っていたら母親は「爪だってお腹が減るからでしょう」と答えた。
・・・どういう意味だろう。
娘さんも意味がわからないようで首を縦にも横にも振らず目線を斜め上の天井側に移し眉をひそめて考えていた。
私は受領証を持って窓口へ向かったのでその親子の会話はそこまで。
・・・うん、どういう意味なのだろう。
私が小学生の頃の夏休み、町内の子供会での海水浴に行った時、引率の親たちと海に浸かって遊んでいると、「おじさんの爪はどうしてシワシワの筋があるの?」と訊いた子がいた、そのおじさんは「爪も歳とってじいさんになるからじゃないのか」と周りの親たちと笑った、その場で考えたおじさんなりの理由なのだろうが実は当たっている。
爪も皮膚と同じように老化でシワが寄る、爪の場合は縦に筋が入るのだ、私の爪は・・・と明るい場所でよく見てみると、筋が入っているような入っていないような、まあ、少しは入っているのだろう。
今日の親子の会話中に登場した爪が伸びる理由は追加で何か質問しないとお腹が減るから爪は伸びるという理屈にすんなりとは辿り着けないだろう、難解だが面白い回答だと思う、娘さんにはどういうことなのだと是非ともツッコミを入れて欲しいところである。