2017年2月11日土曜日

レポーターとて普通の人

眠れないほど悩んで・・・はいないが衣類乾燥機の機種を決めたので札束・・・ではなく普段の財布で仕事帰りは再びヨドバシカメラへ、ちなみにカード会社のポイント目当てでクレジットカード1回払い、配達は次の休日に指定し、引き換えで壊れた衣類乾燥機を同時リサイクル回収品としてお願いした。

買ったのはどこの家電量販店でも取り扱いのある日立製の現行品

他は特に用がないので再び博多駅へと向かうと筑紫口側から入った土産物売り場のあたりに人が集まっているので何事かと思い背伸びをして覗いてみるとなんだか見覚えのあるレポーターがライトを浴びながらカメラの前で手に菓子か何かの箱を持って店員と笑顔でやりとりしていたのだった、店員と目線をカメラに向けて微笑むポーズを数秒続けたのちに「はい」と声がしてポーズを解いたところから生放送ではなく収録なのだろうという気がした。

その時、満面の笑みだったレポーターからパッと表情が消えたのを見て私の前にいた中年の女性たちが「普段はああなんじゃない」とクスクス笑う、つまり、テレビで見る時はいつもニコニコの笑顔だが、テレビに映っていない時は笑顔じゃないのだなと言っているのだ。

当たり前ではないか、レポーターは微笑むロボットではなく生身の人間、普通の人なのだ、満面の笑顔でテレビに登場するのはそうするのが仕事だからである、普段からそんな状態の人など逆に不気味で変だ。

レポーターはカメラが止まると店員に「お忙しいところ申し訳ございませんでした、どうもありがとうございました」とお辞儀をした、奥から出てきた別の店員さんに握手を求められると再び「ありがとうございます」と言って応えていた、うん、普通に礼儀のある人だった、それでもテレビで見ているイメージと少しでも異なる部分が見えると小声で囁かれて笑われるのだ。

相手側に失礼があってはならず、伝える内容に誤りがあってもならない、スタッフの指示は守らなくてはならず、テレビの前では明るい笑顔でなくてはならない、レポーターとは難しい仕事なのだと思う。

何という番組だろう、どの局の、いつ放送されるのかもわからない、まあ、偶然にでもチャンネルを合わせた時にでも再びお目にかかれるなら今度はテレビ画面の上でその時の店員さんとのやりとりの内容などもう一度よく見てみることにする。

地下鉄に乗ると車内でしつこく咳をしている人がいた、マスクをかけている人も多い、私は気休めのインフルエンザ対策で緑茶の飴を舐めていた。

本当に気休めで、鼻は無防備なのだけれど。