2017年1月18日水曜日

その忍耐強さ

2日続けて友人が入院する病院へ見舞いに行った、頼まれていた飲み物やウェットティッシュ等を買って持って行ったのだ、昨日よりも少し遅目の時刻だったので昼の処置は既に終わっていて談話室での待ち時間も無かった。

その4人部屋に入ると友人の隣のベッドが空になっていた、昨日は静かに雑誌を読んでいた人で「こんにちは」と挨拶をすると笑顔で返してくれた、友人に「隣の人は?」と訊けば詰所から少し離れた病室へ移されただけだという。

昨日同様ベッドの横に折りたたみイスを置いて話をしていたのだが通路のどこからか女性の叫び声が聞こえる、続いて看護師の「怖くなーい!」という声、そしてまた叫び声、看護師の処置に抵抗しているようだった、「あっ!」という看護師の声はなんだろう、髪でも引っ張られたのかもしれない。

私の母も入院している時に同室の患者が何故か全ての看護師を敵対視していて暴言は吐くは唾を吐きかけるわで大変だった、看護師だって人間なので腹も立つだろうがもちろん引っ叩くわけにもいかない、髪や襟元を掴む年老いた患者の手を握って「だめでしょ」と諭すしかない、「○○さーん、そろそろトイレしましょうか?」と促しても「出ない」などと断るくせに直後にベッドにお漏らしをしてしまう患者もいて、そのお漏らしの後片付けを黙々とこなす看護師の姿に大変な仕事だなとつくづく思ったものだ。

短気な私には到底無理な仕事である、「ばかやろう!」などと罵られでもしようものなら「このやろう!」と応戦するだろう、おおごとだ。

「ああん! 食べちゃダメでしょ!」と別の看護師の声が聞こえてきた、病室の入り口前の通路を詰所に向かって右から左へ横切る看護師の手には食べかけの菓子パンがあった、食事制限中の人か何かか?

んん、よくは分からぬが食うのも飲むのも医師の指示通りにしておかねば。>患者

「夜も賑やかだよ」と友人は笑う、看護師とは大変な仕事である。