明け方、ベランダ側から猫のうなり声が聞こえてきた、暗いどこかで邪魔者と対峙しているのだ。
放っておけばすぐに止む・・・はずなのだが一旦収まっても再びうなり声と取っ組み合いの叫び声で騒々しい、どこにいるのだとベランダから見下ろしてみるが暗いので見えない、だが、確かにそこにいる、大きな声がそこから聞こえる。
再び叫び声が響き渡ったと思ったら1匹が明るい通りに飛び出して走って行った、すぐにもう1匹が出てきてそれを追った、角も曲がらず、まっすぐそのまま、ベランダから見える範囲を外れたところから再び叫び声が聞こえてきた、追いつかれたのか?
静かになったので部屋に戻った数分後、再びベランダの下で叫び声、見ると先ほどの2匹が明るい通りの上で睨み合っていた、またもや1匹が逃亡した、今度は暗い中へ。
それを追ったもう1匹、そしてまた元の場所を通って遠くへ走って行ったが、今度は途中で向きを変えフェンスを飛び越えて逃げた猫を同じようにフェンスを越えて追って行った。
行って戻って行って戻って・・・それを繰り返しトータルで15分くらいだろうか、なんとまあしつこい争いなのだ、逃げるほうもそのままずっと遠くへ行ってしまえばよいものを・・・と思うのだが、この場所に戻らねばならぬ理由でもあるのだろう、見ているこちら側が体力消耗しそうになった。
そんな猫の叫び声に反応してどこかで犬も吠えている、余計にうるさい、中途半端な明け方に目が覚めた人もいるだろう、まあ、こればかりはしかたがない。
争っていたうちの1匹は知っている猫だ、自転車置き場や通りをゆったりと歩いているのをよく見掛ける、パッと見でオスだとわかる大きな体、左耳の付け根のところにケガの痕があって少しハゲているのだ、人が触れようとするとスッとどこかへ行ってしまう猫で、一度だけ頭を撫でたことがある。
今朝の争いで新たなケガができていないだろうか、今度見掛けたらよく観察してみようと思う。