案の定年明け直前になって友人がやって来た、土産は味の濃いえび風味なスナック菓子と芋焼酎、スナック菓子はなぜか同じものが6袋もあった、よほどのお気に入りなのだろう。
あとは中年2人でテレビの前でああだこうだと話しをしながらの酒の席、私は上戸そうに見えて真逆な下戸なので焼酎はお湯で割ったものを1杯だけにした、作っておいたおせちと餅を2個ずつ焼き、他はみかんにりんごに菓子か、だらだら飲み食いのあとはさっさと片付けて床に横になって大イビキな友人の傍で朝までテレビを見ていた。
私もそのまま数時間寝て目が覚めた時はすっかり明るくなっていた、友人は先に起きていて台所でお茶を淹れてボーッとしていたが、こちらが目覚めたのを知ると私のぶんも淹れてくれた、暖房のおかげで寒くは全くなかった。
朝メシには遅いが昼メシにはまだ早い、そんな時刻に腹が減ったかと訊けば減ったと答えるので別なおせちと残り物に手抜きな吸い物を作って食べた、その後、準備の良いことに友人は歯ブラシや下着の替えまで持ってきていたので風呂場に押し込んでシャワーですっきりさせた。
散歩がてら時々寄るスーパーに行くからと留守番を頼めば一緒に行くと言うのでゆっくり片道15分ほど歩いて買い物に出掛けたのだが、元日からそんなに多くないだろうという予想とは逆に他所の店は閉まっているところも多いせいか意外と混んでいた。
私は果物が欲しかったので幾つかをカゴに入れた。
友人が「今日はカレーにしようと」と言う、元日からもうカレーか、まあ、切って炒めて煮込むくらいなので構わない、・・・と、カレー売り場の棚が妙に寂しい、普段は200円くらいで売っているものが正月価格で140円弱だったせいか、相当売れて空きが目立っていた。
そういうわけで今夜はカレーだった、しかも友人が作ってくれた、人が作る晩メシを待って食うというのは本当に楽なものである、後片付けもしてくれたのでなおさらだった。
食って寝て、ちょっと散歩して、合間合間に新年メッセージに返信し、そしてまた食って寝ての激太りコースまっしぐらな元日はこうして更けて行く、友人は3日の午前中までうちにいるそうだ。
明日も似たような1日になるのではないか、まあ、たまのことなのでこれもよし。
博多駅のほうは今日からだったはずだが、天神のデパートの初売りは例年通り明日からか? だとすれば人がドッと出てくるだろう、束の間、人が減って見通しの良くなった街も再び騒々しく狭くなる、あっという間に3日間が終わり、そして多くのところが仕事始めとなる。
正月は短い、・・・と、言うよりは連休があっという間に過ぎて行くように感じるだけなのだけれど。