2017年1月15日日曜日

処方薬である理由

ひょんなことから友人がラシックス(フロセミド)を服用していることを知った、ラシックスは利尿剤である。

体にそれが必要な問題があるが故の服用だと思って最初は詳しいことは訊かなかった、私は他所の恋の悩みと金銭問題、そして病気については積極的には口を挟まないことにしている。

だが、実は「少しだけ痩せてみようかな」という軽い気持ちから個人輸入代行サービスを利用しての完全な自己判断であることも知って大変驚いた、私はすぐさま止めるように勧めた。

本人も飲むとオシッコの量がドーンと増えると効果の確かさに驚きつつも喜んでいたのだが、この人は糖尿予備軍なのでまずはこれが悪化しそうで怖い、もし尿酸値も高かったらそれも悪化するだろう、血液中の水分を尿として排出してしまうので血糖値や尿酸値は上がるからである。

他に何か薬を飲んでいないのだろうか、ラシックスは飲み合わせの悪い薬が市販薬か処方薬かを問わずたくさんある、他には脳や心臓の血管に問題はないのか、腎臓に問題はないのか、酒は飲めなくなるぞ、外出中に目眩や立ちくらみを起こしたらどうするのだ、等々・・・。

確かにネットで検索するとラシックスはむくみやダイエットにも効果的だという紹介文や体験文に容易く行き当たる、だが、とても危険なことなのだ、そのへんのドラッグストアで胃腸薬を買って飲むのとは違う、ラシックスは医師の判断と観察下において服用すべき処方薬なのだ、市販薬でなく処方薬なのは前述の通り効果は高いが適用が難しい医薬品であるからに他ない。

安易な自己判断による服用は避けるべし。

実は、前々から思っているのだが、私の友人が自宅の部屋で突然死(2014年5月13日のブログ)をしたのも自己判断による薬を服用したからではないかと思っているのだ、どういった薬なのかの詳細は書かないが、インド製のジェネリックを正規品の1/5ほどの低価格で個人輸入し服用したのだった、私にそれを知らせたのは服用後のことで「これ飲むと頭が痛くなってちょっと胸がドキドキする」と笑って話しながらシート上に並ぶ黄色い錠剤が透けて見えるパッケージを私に見せたのだ。

もちろん私は止めるようには言った、他に持病が幾つもあって月に1度の病院通いでは小サイズのレジ袋いっぱいに何種類もの薬を処方される状態だったからなおのことだ、起こり得る副作用についていろいろ言うと「わかったわかった、もう飲まないから」と相変わらず笑いながら応じてはくれたのだけれど・・・。

もう一度書くが、誰でも買える市販薬ではなく医師の処方箋が必要な処方薬である理由は何だろうか、もし、個人輸入で何かの医薬品を入手し服用しようと考えている人がいるのならその点を考えて是非とも止めて欲しい。

どうしてもというのなら念には念を入れて自分の体調と飲み合わせや副作用について細かい点まで漏らさず調べあげてからにして欲しいなと思う。