2017年1月16日月曜日

カラスは意外と大きい

ああ、寒い・・・。

気温は朝でこそ低かったが昼を過ぎるとそうでもなかった、だが、雨が晴れ間と曇り空を挟んで繰り返しやって来ては粒の細かい雨を降らせるので手や首元が雨のせいで寒いのだ、風が強いので傘が役に立たず、そのくせ比較的乾いた北風のせいで濡れたヶ所から気化熱をどんどん奪う、仕事帰りのそんな午後は久しぶりに震えた。

首を縮めて晩メシの食材を買いにスーパーに寄って自宅までもう少しという所の角を曲がった小さな公園のあたりで真っ黒な物体が路上に落ちているのが目に入った、カラスだ、死んでいるのだろうと近寄るとフラフラと起き上がったのでびっくり、そのまま跳ねるように公園の中に入って行った。

いつも高くて少し離れた位置から鳴いては人の行き来を見下ろすばかりなのでつま先で突けるほど間近で見る機会は滅多にない。

その大きさ、カラスは大きな鳥なのだ。

もし死んでいたのなら鳥インフルエンザなどの存在を知らぬ昔ならば羽の先でも摘み上げてもっと端に寄せたかもしれぬが、今は靴のなるべく先だけで壁際に押しやるのが限度である、そして管轄の地域環境課にでも連絡をしただろう。

「カラスが屋根瓦にイタズラをするので困る」とラジオかテレビの番組中で誰かが話していたことがある、天井からゴリゴリと音がするので天井裏かと思ったが実は屋根のほうでカラスが瓦をくちばしで挟んで何かやっていたのだという、人が窓を開けると音で逃げて行くのだが、しばらくするとまた戻ってきてはイタズラをするので困っているという話だった、思えば屋根瓦などそう簡単に動くものではないが、今日見たカラスの体とくちばしならばゴリゴリと押して引いてのイタズラくらいはできるかもしれないなと思った。

訪日外国人が日本のカラスの大きさに驚くという、他所は小さいのか? まあ、カラスの種類にもよるのだろうけれど。

今日見たカラスはハシブトガラス、くちばしと体が大きなほうのカラスだった。