2017年1月14日土曜日

厳寒の素麺

この冬一番の寒さだとニュースで全国各地の様子を伝えていた、この寒さについては昨日から備えるようにと報じられていた、福岡は風は強いが雪はそれほど降るほうではない、最低気温も内陸部の底冷えの朝よりはずっと高い、なので稀に氷点下に陥ると昨年のように(2016年1月24日のブログ)なってしまう。

それでもある程度寒ければ誰しも外になんか出て行きたくなくなるだろう、姉はどうだ、どうせ毎日のように甥っ子(姉には息子)がやって来てはメシを食うのだろう、その晩メシの買い出しでやっぱり外出しなくてはならない。

そこで、仕事場で自分たち用に煮物を多めに作った、姉は里芋が好きなのでそれを特に多めに。

夕方前にそれを姉のところへ持って行き、他はなにか有り合わせで今日の晩メシにすればいいなどと台所で熱いお茶をすすりながら話をしていると甥っ子からメッセージが入ってきた、なんと、夕方は甥っ子が晩メシを作るから姉のところに来て欲しいというのだ、珍しいこともある、姉にそう伝えると姉も驚いていた。

一旦帰宅し、再び午後6時頃に行くと間もなく甥っ子もやって来た、元は贈答用だという素麺と冷凍たこ焼きを500円で買ったのでそれを晩メシにするというのだ、そうか、いわゆる「にゅうめん」なのだな、煮物とご飯は少しにして、メインはアツアツのにゅうめんだ、他には何故だか30個も入った冷凍たこ焼きを持ってきていた。

姉が冷蔵庫から椎茸と長ネギを出し、「ちくわでも買っておけばよかったね」と言った。

私たちはテレビの前で出来上がりを待った、台所で水の音や鍋の音が聞こえていた、何を作っているのか炒めものの音も聞こえた。

ものの15分ほどで完成、呼ばれて行くと・・・あらら、にゅうめんではない、普通の素麺だった、横にはにゅうめんの具として出した椎茸と長ネギの炒めもの、それと多めの油で焼いた冷凍たこ焼き、他は私が持って行った煮物だ、なんというバラエティに富んだ組み合わせなのだろう。

「冬は氷水なんかいらないから楽だ!」と嬉しそうに言う甥っ子、「あら、素麺のままなの」と姉、可笑しくなって姉と笑ったが甥っ子はどうしたのだという表情、いや、いいのだ、寒い時期でも素麺は普通に美味しいかった、ごちそうさま。

それにしても500円で買ったというそれら2つのうちの素麺は木箱に入ったもので立派なものだった、どこで買ったのかと訊けば職場の先輩から「500円でどうだ」と言われ買ったそうで、夏のお中元でいただいた品らしいが・・・、冷凍たこ焼きは先輩が別メーカーのものと間違って買ってしまったものだという。

ううむ、いただきものと買い間違いの品を後輩に500円で売るというのも微妙な感じではあるが、まあ、只より高いものはないとも言うのでそれで良し。