2016年10月8日土曜日

意識したことはなかったが

連休を利用して千葉から友人が福岡へ遊びに来た、2泊3日で滞在中はこちらでの友人と会ったり酒と料理と街歩きでずっと市内で過ごすという。

昼過ぎに福岡空港へ到着し、地下鉄で博多駅まで、宿がその近くなので一旦荷物をフロントに預けて一緒に昼メシ、どこへ連れて行こうかと頭の中で幾つかのジャンルの数軒を決めていたのだが、友人は「『うどん平』に行きたい」とピンポイントで指名した。

拍子抜けしたが何故「うどん平」なのだと訊けばテレビで見たからだという、安くてリピーターも多いという情報が決め手だそうだ、確かに、あの店は安くて美味しい、一番人気の「ごぼ天うどん」など400円ちょっとだ、私も時々食べに行く、客の回転が早く若干騒々しいが手早く食べてサッと席を立つあの感じも好きなのだ。

そんな手軽な昼メシも終わって博多駅に移動、そこのスタバで店内にまで雨音が聞こえてきそうな激しい雨を窓の外に見ながらのんびり休憩、ふと、友人が「福岡の地下鉄って駅ごとにマークがあるね」と言った。

マーク? ああ、言われてみれば確かに駅ごとにシンボルマークがある、その地の特徴をシンプルな図柄にしたものだ、開業当時から既にあったものなので今まで特に意識することがなかったが、他所の地下鉄は・・・と考えてみても思い浮かばない、たぶん他所には無いのかもしれない、友人も「(東京の地下鉄に)あるかもしれないけれどそれらしいものを見たことないし考えたこともない」と言う。

福岡の地下鉄は異なる事業者が乗り入れているものではなく純粋な福岡市営のみで、路線も少ないし営業距離も短い、なので駅そのものの数も少ないので各駅ごとにシンボルマークを決めるのが可能だったのだろう。

私はこのシンボルマークはよくできているなと思う、図柄を見て「あ、なるほど」と思うものは幾つもあるからだ、特に博多、祇園、西新、藤崎、箱崎宮前、貝塚、次郎丸といった駅のそれはぴったりだと思う。

まあ、福岡市に住んでいるからこそ分かる図柄なのだけれど。

友人は「東比恵駅のマークはミッキーマウスっぽいが何なのだ?」と訊いた、あれは比恵遺跡から出てきた土器に「ひがしひえ」の「ひ」を重ねてデザインしたものなのだ、ちょっと解りにくいがよく考えられているなと思う。

それにしてもこんな小さなスペースに収まる図柄で駅ごとの特色を分かりやすく表現するというのは難しいことだと思う、これらのシンボルマークは空港線と箱崎線が地元では有名な西島伊三雄氏制作で、七隈線がそのご子息の西島雅幸氏によるものである。

それらシンボルマークを見てみたいかたは福岡市営地下鉄のサイトから「路線図」へ進むと「シンボルマーク路線図」というリンクがある、JPGとPDFの両方用意されているのでお好きな方をどうぞ。>皆様