2016年10月30日日曜日

黒い鏡に映し出す物語


「ウォーキング・デッド」と「大草原の小さな家」を観終わってしまったNetflix、だが他にも番組は山ほどあって全てを楽しむには時間と体力がまるで足りない、番組の評論を生業としているのであれば朝から晩までかかりっきりになれるのだが。

・・・それはそれできつい仕事のはずだけれど。

そこで、誰もと同じであろう1話目だけを観てお気に入りを探そうとした、最初に覗いたドラマは脳天気過ぎて付いて行けず、その次は都合の良すぎる展開がつまらなくて却下、立ち止まったのはその次の「ブラック・ミラー」というイギリスのドラマである。

初めて聞くタイトルでこのドラマの存在は全く知らなかった、1話完結形式で、現在シーズン3まで存在しNetfilxでも配信されている、次のシーズン4の1話目はジョディ・フォスターが監督を務めるらしい、それと、シーズン3からはNetflixの独占配信らしい、制作もNetflixのオリジナルドラマという扱いになるのだろうか、このあたりはよく分からない。

1話目の冒頭からの数分でアメリカドラマとは全く違う映像の質感と内容の雰囲気に惹き込まれてしまった、なにより物語がハッピーエンドなど目指さぬ起こり得る展開に沿った容赦ないもので観終わった後味の悪さはなんとも言えぬものだった。

ちなみに、この1話目のタイトルは「国歌」、物語は王室のスザンヌ妃が何者かによって誘拐されるのだが、犯人は解放の条件として首相にとんでもない要求をするという話だった、「まさかそうはならないだろうな」と思って観ていたがそうなってしまった展開に「・・・。」というのが正直なところである。

明るいドラマではない、沈鬱なものだ、きっとこの先もそうだろう、だが面白い、次の話を観たくなってしまう。

またお気に入りのドラマに出会えた、これでまたしばらくは楽しめそうである。