2016年10月29日土曜日
気団も入れ替わって
昨晩の雨が境だったようで、今日は風向きも北寄りとなって今までの季節外れな暖かさ(暑さ?)も消え失せた。
仕事上がりに着替えていると天井の隅をシモングモがゆっくりと歩いているのを発見、冬はどこかに身を潜めていて探しだせず、夏は薄暗い奥まった場所で形の整っていない無造作な蜘蛛の巣の上か傍にいることが多くそうそう目にすることはないのだが、陽気が大きく変わる春と秋はこうやって明るい昼間に野原でも散歩するような感じで見掛けることが多いような気がする。
つまりは、今日のシモングモは季節の変動を察知しての姿だったのだろうか。
私の自宅や姉の住まいに棲んでいるハエトリグモは例年だと11月に入ると姿を消すが冷蔵庫の近くや天井付近で粘る個体もいる、暖かい場所を知っているのだろう、今現在はまだ獲物を狙って壁を彷徨っているのをよく見掛ける。
毎年絶えることなく代を継いで棲み着いているのは餌となる獲物がいるからである、はて、ごみ屋敷でもあるまいし、一体どんな獲物がいるのだろう?
正午前の空はほぼ快晴で青く明るく、仕事を終えて外に出た時は雲は増えていたものの日差しはしっかりとしていた、ただ、博多湾から入ってくる風は乾いて冷たい、明日の明け方は昨日までよりも5度は低くなるという。
それでもやっと平年並みで、たとえば昨年などは10月に入れば13度前後の日が多かったのだ、今年が異常な高温なだけ。
帰り道の途中、天神の交差点で信号待ちをしている間に右手の指を摺りあわせてみる、ついさきほど石鹸で洗った手が乾燥してカサカサと音をたてているのが聞こえずとも分かる、夏のように汗ばんでなどいない、指を畳んで手を握ると手の甲が少し突っ張る、冷涼な乾いた気団の下ならではの感触である。
周りの人たちの衣類も厚めではないか、昨日までポツポツといた半袖姿の人はいないか更に減ったかで見える範囲内にはいなかった。
私にも中途半端に残していた夏物の服も全て押し入れに収納する機会がやって来た、日付が変わる頃にザッと降るかもしれないらしいが、明日の昼間はまた晴れてくれるだろうと思う。
入れ替えで冬物を出してしまおう。
もう少しで帰り着くという地点で見上げてみればいつの間にか高積雲が広がっていた、傍のマンションのベランダに干されている洗濯物を外したくて2倍ズームで1枚パチリ、ううむ、雲を撮るのは上に腕を伸ばすのでブレたり明るさが安定しなかったりと意外と難しい。
やはり夜遅くは雨になるのか? ならぬのか? ・・・まあ、明日の昼間は晴れてくれたらいいなと思う。