2016年10月12日水曜日

設定の詳細

ブラステルとCsipsimpleの組み合わせでポツポツと問い合わせを頂戴することがある、どちら様もご自身のメールアドレスを書いておられるのでコメントとして公開はできぬが全て返信はしている。

こんな辺鄙なブログに辿り着くのはアプリの挙動が思った通りにならないからであろう、実のところ「着信すると切れてしまう」という現象に悩んでいる人は多いようである。

スマホの機種によっても違うだろうし、契約しているキャリアやMVNOによっても異なってくるだろうけれど、ここで私の設定環境を書き載せてみようと思う、Csipsimpleは設定項目が多いが、ほとんどはデフォルトのまま使っているので全てを設定し直すということはなかった。

ちなみに私の環境はOCNモバイルONEとシャープのSH-05E(Root改造済み)である。

まずはアカウントの設定が済んでいないならば下の画像のヶ所から。




>一般ウィザード 

  >>Basic 

  アカウント名 「brastel
  ユーザー名 「(ブラステルのID)
  サーバー 「softphone.spc.brastel.ne.jp
  パスワード 「(ブラステルのパスワード)

各項目の設定が終わったら「保存」をタップするのを忘れずに、これで設定に間違いが無ければすぐさまサーバーと接続される、エラーが出るようなら各項目を見直して欲しい。

もし、サーバー登録で問題が起きているようならサーバー名の末尾に「:5060」を足してみるとうまくゆくかもしれない。

次に、たった今登録したばかりのアカウントを長押しすると4つのメニューが出てくるので「ウィザードを変更」を選び、今度は下の画像の通り「Expert」を選ぶ、既にBasicでのアカウント設定が済んでいる人は最初からこのExpertからどうぞ。




そこでの設定項目はとても多いが設定するのは1ヶ所だけ、「コンタクトの書き換え方法」を「レガシー」に変更し保存、アカウントの登録はこれで完了。

次にCsipsimpleの設定。

メニューから設定に進み、「ノーマルモード」をタップし「上級者モード」に切り替える。

画面には上から順に「簡易設定」、「ネットワーク」、「メディア」、「ユーザーインターフェース」、「通話オプション」、「フィルター」と並んでいるはず。

私の環境での各設定値は次の通り、ONはチェックを入れ、OFFは外すという意味、ON/OFFではなく値を書き込むヶ所では値を”「10」”のように”「」”で挟んでいる。

また、デフォルト値もそのまま書き載せている。





>簡易設定 

Androidと統合 ON

”有効プロファイル”
常に使用可 ON

”モバイルデータ通信で使用可”
モバイルデータ通信での使用を許可 ON



>ネットワーク 

”パフォーマンス”
WiFiロック OFF
ハイパフォーマンスロック OFF

”トランスポート”
UDP ON
UDPポート 「0
TCP OFF
TCPポート 「0
TCPスイッチを無効 ON
RTPポート 「4000
IPv6を使用 OFF
DNS SRVを解決 OFF
カスタムDNSを使用 「(空白のまま)
ネットワークの変更を確認する間隔 「0
QoSwo有効 OFF
DSCP値 「24
コンパクトSIPを使用 OFF
ユーザーエージェント 「Csipsimple


  >>コネクションキープアライブ 

  WiFI UDPキープアライブ 「1800
  モバイルUDPキープアライブ 「3600
  WiFi TCPキープアライブ 「180
  モバイルTCPキープアライブ 「120
  WiFI TLSキープアライブ 「180
  モバイルTLSキープアライブ 「120


  >>セキュアトランスポート 

  ”TLS”
  TLS OFF
  TLSメソッド 「自動
  サーバを確認 OFF
  クライアントを確認 OFF

  ”セキュアメディア”
  SRTPモード 「無効
  ZRTPモード 「ZRTP無し


  >>SIPプロトコル 

  常にアップデート無し ON
  SDPで帯域を調整するTIASを追加 OFF
  リクエスト時にrportを使用しない OFF
  最小セッション失効間隔 「90
  セッション失効間隔 「1800
  トランザクションT1タイムアウト値 「-1
  トランザクションT2タイムアウト値 「−1
  トランザクションT4タイムアウト値 「−1
  INVITE のためのトランザクションを完了するまでのタイム値 「-1
  スレッドカウント 「0

”NAT通過”
ICEを有効 OFF
STUNを有効 OFF
TURNを有効 OFF

”着信通話用”
WiFiを使用 ON
3Gを使用 ON
GRPSを使用 OFF
EDGEを使用 OFF
その他のネットワークを使用 OFF
そのまま使用する OFF
ローミングを使用する OFF

”発信通話用”
WiFiを使用 ON
3Gを使用 ON
GRPSを使用 OFF
EDGEを使用 OFF
その他のネットワークを使用 OFF
そのまま使用する OFF
ローミングを使用する OFF



>メディア 

”オーディオ品質”
エコーキャンセル OFF
エコー除去 「200
エコーモード 「WebRTC
音声検出 OFF
メディア品質 「4
クロックレート 「自動
音声フレーム ptime 「20
IOキュー ON
メディアスレッド数 「2
帯域別のコーデック優先リスト ON


  >>コーデック 

  ”早い”
  PCMU 8 KHz ON
  GSM 8 KHz ON
  
  ”遅い”
  PCMU 8 KHz ON
  GSM 8 KHz ON


  >>コーデック毎の接続帯域タイプ 
  WiFiの帯域タイプ 「早い
  3Gの帯域タイプ 「遅い
  GRPSの帯域タイプ 「遅い
  EDGEの帯域タイプ 「遅い
  その他の帯域タイプ 「早い


  >>追加コーデックの設定 
  ”RTPパケットのフレーム数”
  パケットのG729 RTPフレーム数 (空白のまま)
  パケットのiLBC RTPフレーム数 「(空白のまま)

  ”ビデオ”
  H264 プロファイル 「Baseline
  H264 レベル 「自動
  H264 ビットレート 「0

  ”ボリューム”
  マイク音量 「3.0dB
  スピーカー音量 「5.0dB
  Bluetooth マイク音量 「0.0dB
  Bluetooth スピーカー音量 「0.0dB
  初期ストリームレベル 「8.0dB
  ソフトウェアボリュームを使用 ON

  ”その他”
  Bluetooth 自動接続 OFF
  背面スピーカーを自動認識 OFF


  >>オーディオトラブルシューティング 
  自動で閉じる時間 「1
  WebRTC実装を使用 OFF
  音声の出力先自動選択 OFF
  オーディオAPI利用モード OFF
  Samsung Galaxyハックを使用 OFF
  トーンハック OFF
  音声出力抽出 ON
  初期化前にオーディオを設定 OFF
  マイク選択 「VOICE_COMMUNICATION
  SIP通話のオーディオモード 「IN_COMMUNICATION
  ルーティングが変更されたらストリームを再起動 ON
  オーディオ実装 「OpenSL-ES



>ユーザーインターフェース 
”ネイティブダイヤラー統合”
ダイヤラー統合 ON
特権Intentを連携 OFF
通話履歴統合 ON
携帯電話連携 「自動
テーマ 「Gingerbread
テーマを取得 (←タップするとGooglePlayが起動する

”一般ユーザーインターフェース”
着信音 「orion
ダイヤルトーンフィードバック 「自動
ダイヤルバイブフィードバック 「抑制
DTMFトーンフィードバック 「常時
テキストダイヤラー OFF
スライド応答を使わない 「スライダー
スクリーン回転を抑制 ON

”高度な調整”
音楽アプリと連携 ON
通話中のスリープ抑制 ON
接近センサーを反転 OFF
起動ロックの部分的使用 OFF
ステータスバーのアイコン表示 ON
番号をステータスバーに表示 OFF
ログレベル 「1
ログを直接ファイルに保存 OFF



>通話オプション 

発信者番号 「(空白のまま)
通話を自動録音 OFF
複数同時通話をサポート OFF

”その他”
DTMFモード 「自動
DTMF一時停止の時間 「300
DTMF待ちの時間 「2000
保留中のトーン音声 OFF



>フィルタ 

  >>Brastelを使用 
  
  通話不可 ・ 次の番号で始まる番号 「0570
  通話不可 ・ 次の番号で始まる番号 「1
  直接呼び出し ・ 次の番号で始まる番号 「0


  >>モバイルを使用 

  直接呼び出し ・ 次の番号で始まる番号 「0570
  直接呼び出し ・ 次の番号で始まる番号 「1
  通話不可 ・ 次の番号で始まる番号 「0





以上の通り、着信音はお好きなものを、また、STUNやICEなどはご利用中のネットワーク等の都合に合わせてどうぞ。

テーマはデフォルトでは「Csipsimple」になっているが、GooglePlayには2種類のテーマが用意されている(他にもあるかもしれないが)、私はGingerbreadを入れている。

また、フィルタはブラステル側だけを設定すれば良さそうなものなれど、モバイル側で逆の設定をしておいたほうが何かと都合が良いかもしれない、このフィルタでは0120で始まるフリーダイヤルへはモバイル通話ではなくブラステルを選ぶ設定となっている。

私の場合はこの設定で問題なく発着信が可能であり、「486/Busy」の表示もない。

何かの参考になりましたら、ただし、全ては自己責任ということで。>皆様



(2016年11月2日追記)

Csipsimpleを使っての簡易着信拒否とフュージョンのIP電話サービス「Smartalk」を利用したブラステルでの擬似留守番電話付加について関連記事をそれぞれ、

Csipsimpleで簡易着信拒否」(2016年10月28日のブログ
ブラステルで擬似留守番電話」(2016年10月31日のブログ

・・・としてアップしているのでご興味があればどうぞ。>皆様



(2018年1月3日追記)

ブラステルのGSMとPCMUの各音質、そして参考までにSmartalkの音質とも比べてみた記事を

ブラステルの音質」(2018年1月3日のブログ

・・・としてアップしているのでご興味があればどうぞ。>皆様