2016年10月27日木曜日

貯めて買うべし

野菜高騰の折、どの店に行こうがどれもこれも値上がりで姉が野菜代をケチって栄養不良にならぬよう仕事場で余分に仕入れたものを姉が晩メシを済ませるだろう時刻にまとめて持って行った。

行ってみると買い置きが潤沢で私の心配は杞憂に終わった、そこには姪っ子もいた、なんでも姪っ子は数日おきの仕事帰りにいろいろと買ってきてくれるらしい、今日はピーマンに里芋、じゃがいも、人参にタマネギ、キャベツを買ってきてくれていた、気が利く子だ。

そしてそこにはもう1人=甥っ子もいた、今日は3人で晩メシを食ったらしい、姪っ子が「こいつ(弟=甥っ子)に毎日来ないように言ってやって」と私に言った、毎日来ては姉(甥っ子からすれば母親)に晩メシを食わせて貰っているらしい、自炊が面倒だし不経済だからと本人は言う。

甥っ子はそんな告げ口が不満そうだった。

「もうひとつ、こいつお金ないのに新しいスマホ買おうとしてるから何とか言ってやって」と姪っ子は追い打ちを掛けた、新しいスマホ?

例のひび割れスマホ(2016年10月18日のブログ)のことだった、修理で2万円ほどかかるのなら新しいものを買ってしまおうということらしい、ならば機種変更で月々の端末負担分などたいしたことないので好きにしろと言うと割賦ができないから一括で買わなくてはならないらしい。

割賦が通らない?? ということは料金滞納があった以外に何がある、本人に訊くとあっさり認めた、しかも4回ほど遅れたことがあると言うではないか。

新しいスマホが7万円ほど(!)、給料日直後なので買えないことはないが、買ってしまうと来月の給料日まではギリギリの生活で飲みにも行けないなどと言うのを聞いて姪っ子は「飲みに?? どうしてこんなにバカなの?」と甥っ子を指差して姉に訊いた、姉は苦笑するしかない。

私がスマホ代の1/3を今月キープし、来月の給料からもう1/3をキープ、その次の月で残りの分を合わせて、つまりは貯めて買えと甥っ子に言うとうなずいていた、それを見た姪っ子が「2万円くらい貸してあげようか?」と提案した、不足分の5万円は自分で払っても来月の給料日までギリギリの生活はなんとかしなくて済むだろうという考えから。

そこで姉がすかさず「2人ともだめよ」と言った、姪っ子には甘やかすなという意味で、甥っ子には甘えるなという意味なのだと思う。

甥っ子も「いらない」と答えた、仮に姉が口を挟まなくても姪っ子に借りるのは癪に障るので借りないだろう、そう思うと可笑しくなった。

甥っ子は貯めて一括で買うことにすると言った、それで良い、買いたいものはなるべく借金するのではなく貯めて買うのが吉である。

そんなやりとりを見ていた姉がポツリと「貯金はないの?」と訊いた、あっさり「ない」と答える甥っ子、「全然?」と姪っ子が訊くと「全然」と返ってきた。

ああ・・・、使うのはいつでもできるが、貯めるのは若い内だからこそなのだが。