2016年10月4日火曜日

マスク恐怖症?

JRか地下鉄かは伏せるが私の近所にはよく知られた変わった人がいる、シャツの胸のボタンを1つでも開けている人や、ガムを噛みながら歩いている人、塀から覗き込んで庭や玄関先に草が生えていたりするお宅の人を注意するのだ、しかもかなりしつこい。

ボタンにしろガムにしろ、ましてや庭に草が生えていようがとやかく言われることではないのだが、近所の人は「ああ、あの人は少し変だから」と分かっているので「またか」という程度で相手にしない、注意されて反論すると激昂して大声をあげたりするので放置するに限る。

ここではその変な人を名前とは関係なくAさんとしよう、歳は私と同じ50代に見えるがどうだろう、外見の特徴を詳しく書くと私と行動範囲が重なる上でこのブログを読んだ人の中には「ああ、あの人か!」とピンと来る人が万が一にもいるやも知れず、なので詳しくは書かない。

そんな具合なので何度か騒ぎになり、その度に同居中の親がやって来てはAさんを叱って場は収まるらしいのだ、Aさんは親(特に父親)には全く弱い。

とにかく、通りでAさんに出くわして喜ぶ人はたぶんいないだろう、私も嬉しくない。

昨年だったか不思議な話を聞いた、Aさんはマスクをしている人が嫌いなのか怖いのかは分からぬが、とにかく嫌がって避けるのだという、私はその話を聞いて「なんだそれは」と笑って本気にはしていなかったのだ。

そして今日、某スーパーに入った夕方、スナック菓子を手にレジに並んでいるAさんを見付けた、Aさんは何か呟きながら列に並んでいた、真後ろで何かブツブツ呟くので前の人が振り返ってAさんを見ていた。

Aさんは振り返って自分を見ている男性の顔をジッと見ていたが、何故かAさんも後ろを振り返って自分の後ろにいる女性を見たのだった、後ろの女性はマスクをしているのに気付いたAさんは「うわ」と折角並んでいた列からピョンと飛び出して別のレジへ行ったのだった、逃げられた女性は「はあ?」というところか。

マスクをしている人を嫌がる話は本当のようだ、でも何故だろう?

マスクに何かトラウマになるような記憶があるのか、表情が掴みにくいのが嫌なのだろうか、さっぱり分からぬがとにかくこれまた変な話である。

昔はマスクをしている人など風邪をひいた人か、その予防でという人だけだったが、今は風邪以外でも排気ガス対策などで使っている人もいる、暑いだろうに夏でもたまに見掛けるので冬になればもっと増える、寒さは別としてAさんにとっては嫌な季節だろう。

私はAさんに何かを注意されたということはない、ジロジロと訝しげに私の顔を見ながらすれ違うだけである、が、いつか何か言われた時のためにマスクを1枚持っておこうか、絡まれた時にスッと取り出して掛けるのだ。

・・・などと、バリアじゃあるまいし、年中マスクをわざわざ持ち歩いたりはしないけれど。

まあ、無視するに限る。