2016年10月5日水曜日

だからこそ最新の予想を


特別警報まで出た台風18号が太平洋から九州の北を通って日本海で温帯低気圧へ変わった、ここ福岡では明け方に雨と雷が激しくなったものの風については南寄りの風が若干強い程度で終わったのでほっとしている、おおごとにならなくて良かった。

最近の台風の多さにうんざりし、この台風18号も過ぎ去ってやれやれと思っていたのだが、某ブログでこの台風について触れた件に対して気象庁の予想が大外れだったのが問題だというコメントがついていたのだった。

瞬間最大風速85mと言われていた地方の人の中には遠ざかる台風に「はあ?」という感想を口にする人もいたのだとか。

ブログ主は当たり外れは特に意識していなかったようで反応は薄かったが、そのコメントを見た別の人からは外れてはいませんよというコメントがついていた、そこから外れた、いや、外れていないのちょっとした論争になり、とうとうブログ主からコメントを禁止されてしまっていた。

ネットの掲示版などではよくある展開、罵り合いまではいかなかったが、その寸前と言ったところ。

予想が外れたというコメント主の言い分としては3日先の予想と、前日の予想では台風の位置が九州の半分ほどもズレていてあてにならなかったというもの、対する反論コメント主の言い分は重要なのは3日先ではなく直近の予想だというもの、そうだ、私も後者に賛成だ、今回の台風18号の予想は外れていなかったと思う。

確かに、台風が沖縄に接近する前の予想では東シナ海で進路を東寄りに変えて九州中部から南部を横断し、その後は四国から本州を通って東北沖の太平洋側へと抜けるものだった、しかしそれは3日から5日先の予想なのだ。

複雑な自然の仕組みで刻々と変化する気象状態を数値予報で数日先まできっちり当てるというのは無理だと思う、だからこそ直近の、たとえば1日先の予想を重視するのが大切なのではないか、3日以上先は対策を本格化する上での参考にするのが良いと思う。

そういう意味では気象庁の1日先の予想は全て台風の中心が予報円の中に収まっており、移動速度もほぼ現実のそれに近く、また、中心気圧の推移に関しても大きく違ってはおらず正しい予想だったと解釈できる。

特別警報が出たにも関わらず実際には大したこともなく騒ぎすぎだったという呟きをTwitterで見たこともあるが、台風の強さからそれ相応の注意を喚起するのは当たり前のことで、思ったよりも大したことなかったのなら幸いなことではないか、言われる通りの酷い状況が起きなかったからと不満を言うのは全くおかしな話だ。

今年はまだ太平洋高気圧が強く更なる台風接近もあり得るかもしれない、台風の情報はどうか常に新しいものをどうぞ。>皆様