2015年8月19日水曜日

女vs女

私の仕事場にはパートのおばさんが3人いる、KさんとSさんとMさんだ。

午前中の休憩時間のこと、KさんがSさんに「Mさんったら、さっき着替えの時見たんだけど小指の所(靴下)にこのくらいの穴が開いてるの!」と言い右手の親指と人差し指で小さな穴の大きさを示していた、そうか、その穴は鉛筆の太さほどもないのだな。

そう言われたSさんは「いやだ、みっともない」と顔をしかめる。

そうなのか? 靴下の穴などなんということはないのだが、その2人にはみっともないのか。

そう思ったところで思い出した、とあるベーカリーで幾つかをトレーに乗せてレジ待ちしていると、店内のイートインの席に向かい合って座る30代前半と思しき女性が私の前で清算中の女性を後ろからジロジロ見ながら2人して何やら小声で話しているのに気が付いたことがある、上から下まで目線を這わせたのは着ているものなどから値踏みでもしていたかのよう。

そうかと思えば別の日、天神の地下街を南へ向かう途中、向かい側からやって来た女性が私の前を行く女性をすれ違いざまに鋭い視線でジロリ、視線を突き刺さされた女性はすれ違った後で振り返ってジロリ。

全ての女性がそうだとは思わないが、女性が女性に向ける目は何故だか厳しく感じる、対抗心の表れではないだろうが、一体何なのだろう、特に服装には厳しい。

私達男連中はどうだろう、個人的には靴下に穴が開いて指が一本出ていようが、パンツに穴が開いてタマが出ていようが指差して笑って終わりなのだ、まあ、これも男性全てではなくみっともなくて恥だと思い嫌がる人はいるだろうけれど。

Mさんの靴下の穴のことを小声で話していたKさんとSさんのところへMさんがやって来た、それまでのヒソヒソ話はどこへやら、笑顔でMさんを迎え入れて全く別の話をスッと始めたパートのおばさんたち、ううむ、恐るべし。

女にとって手強い敵は女なのだ、そう感じた。