2015年8月9日日曜日

そんな役がよく似合う


今日、ネットで少しだけ観た海外のテレビドラマは「ナイルに死す」、イギリス制作で原作は日本でもお馴染みのアガサ・クリスティ。

映画「ナイル殺人事件」を見たことがあるので内容については特に目新しいものはなかったですが、テレビ用のそれには大富豪の婦人役で見覚えのある女優さんが出ていた。

それなりに老いてはいるが凛とした雰囲気は変わることのないジュディ・パーフィットだ。

テレビから映画まで出演作品は数多く、主役よりも山椒のようにピリリとした大事な脇役としての登場が多い女優、過去に「ER」にゲスト出演したこともあったりする、幾つか見たそれらの中でもぴったりの役がスティーブン・キング原作の「黙秘」(原題:Dolores Claiborne)の高慢で裕福な未亡人=ヴェラ・ドノヴァン役。

表情や身のこなし、声の質から話しかたまで他の誰がこの人よりも上手に演ずることができたろうか。

しかも、なかなか深くて鋭いセリフを口にする、

”An accident can be an unhappy woman's best friend.”

”Sometimes being a bitch is all a woman has to hang onto.”

・・・映画中では場面と物語の流れに整合するように的確で上手な訳をされていましたが。

そんなセリフにピンと来たのは私だけではないようで、それらのセリフが登場するくだりがYouTubeにアップされている。

3分あたりから重く意味深な発言をし始め、3分20秒あたりで「事故は・・・」、5分3秒あたりで「時に・・・」と言う。

そしてあの目・・・、そんな役がよく似合いますな、好きな女優さんである。