「つゆだけ」と読んでいるが「つゆきのこ」と読む人もいる、いわゆる梅雨時に生えるキノコのことである。
昨日からの雨も上がった曇り空、湿った北寄りの風が肌に纏わり付くようで快適とは言いがたい仕事帰りに近道で横切った公園の木の下にキノコがポツポツと数本生えているのを見つけた、雨の後で湿り気は充分、日差しもなく柔らかい土とくれば夏キノコの登場にはもってこいの環境ではないか。
なんという名のキノコだろう、見覚えがあるようなないような、あとからスマホで撮っておけばよかったと思ったが特徴はしっかりと記憶したので帰宅後に検索した。
間違いない、オニタケだ、私が見たのは開ききったものとそうでないものとが混在していた。
猛毒ではないにしろ毒キノコに分類されるらしい、食ったら旨そうな感じもしたが毒草を齧るよりもまだキノコは怖い、口がただれたり腹を壊したりというレベルではない有毒っぷりが怖いのだ。
まあ、名も知らぬそんなキノコを旨そうだからという理由で持ち帰って食ってしまう人などまずいないだろうけれど。
ところで、梅雨茸に限らず野に生えるキノコを踏むと結構な大きさで「ポクッ」と音をたてる個体がある、まるで中の空洞が破裂したような音だ、最初何の音だろうと足元を見回したことがある。
そんな音をたてるキノコは限られているがこれまた名前が分からない、踏んで潰した後なので特徴も掴めず検索できないでいる、今度出会ったら周囲を探って同じ仲間であろうキノコを探して見ようと思う。
そして名を突き止めるのだ。