2011年7月10日日曜日

エスカレーターは正しく使いましょう

夕方前の天神の某商業ビル、地階から上の階へ行こうとエレベーターへ、だが順番待ちが多くて時間かかりそうだったのでエスカレーターで上へ。

目指す5階で降りてみれば男の子が右手で左手首を握ったままエスカレーターの脇で泣いていた、父親と思しき男がフロアの責任者風の男に「だったら『ベルトを掴んで遊ばないでください』くらいはっきり書いておけ!」と 激しい口調で言い立てて騒いでいる。

次から次に下から客が上ってくる、皆「なにごとなのだ」といった面持ちで通りすぎてゆく。

どうやらその子供はエスカレーターのベルトを掴んで(自分の側に引っ張って)動きを止めようとして手首を傷めたらしい。

バカなことを言うものだと思う、エスカレーターのベルトは掴んで遊ぶものではないことくらい常識ではないのか、なにより、大人が子供をしっかり監督し不測の事態に至らぬようそんな行為を注意して止めさせるのが当たり前。

そう、当たり前、親の責任なのだ。

「ベルトを掴んで遊ばないでください」などという注意書きが当たり前の世の中だったら他の事についてもあらゆる注意書きを用意しなくてはならなくなるではないか、

「目を閉じたまま歩かないでください」
「歩行中の突然の逆立ちはご遠慮ください」
「公園に家を建てるのはお止めください」

・・・普通こんなことまで注意しないであろう、しないのは「そんな行為に及ばないのが常識」だからである。

己の、保護者としての責任はなおざりのまま、それも分からずに他人に責任をとやかく問うなどは常識が欠落している証しなのだ。

なにより、どこか傷めたのならそこで文句を並べるのに時間を費やすのではなく、さっさと子供を病院に連れて行って診てもらうのが先だ、あの大人は子供の体よりも自分の感情を優先している。

不思議と近頃こういう人がやたらと目につくのだ、見かける偶然の機会が増えたのか、はたまたこういう人そのものが増えたのか、これからも度々目にすると思う、嫌な光景である。