2015年3月20日金曜日

ミノキシジルの裏表

育毛剤ではなくはっきりと「発毛剤」として利用されているミノキシジル、元々は血圧降下剤として登場したのだが副作用で毛が濃くなったという事例が多発したので発毛剤として使われるようになった成分なのだ。

今日、薬局でミノキシジルを配合した発毛剤が店内入り口すぐ横の特設コーナーに小冊子と共に数バージョンが置かれていた、価格はかなり高めの設定なのだが売れているのだろう、メーカーとして力を入れているのがよくわかる。

私は白髪ばかりだが薄くはないのでこういった商品には縁が無い。

世の中薄毛で悩む人は多い、こういった商品に頼る気持ちはよく理解できる、頭皮に使用するのなら副作用も無いとは言えないが重篤なものは少なそうなので一般人が家庭で使うにしろ問題はなさそうな点は良いのだろう、なにより発毛効果は確かにあるようだ。

だが、更に効果を高めようとミノキシジルをタブレットで内服する人がいる、この点についてはよく考えてからにしたほうが良いだろう、個人的には正直怖いなと思うのだ、ミノキシジルには歪な作用があるのだ。

ミノキシジルの血圧降下作用は血管拡張作用にある、ところが血管全てに一律ではない点に注意、動脈にだけ作用し拡張するのだ、そこで作用しない静脈は狭いままというアンバランスが生じる、なのでゆったり拡張された動脈を流れた血液は狭い静脈へと集まる、静脈で圧力を増した血液は心臓へと戻るのだが心臓は心拍数を上げざるをえなくなる。

それと関連して心肥大が起きる、文字で読んだだけでも心臓に負担がかかって息苦しくなりそうだ。

そして水分の体内貯留によるむくみ、これ自体も心臓への負担となる、外用として頭皮に使うだけならさほど心配は要らぬが、内服するとなると話は別で慎重にしなくてはならない。

また、ミノキシジルの内服による効果は髪の発毛だけではなく、体毛全てに関わってくる、腕や脚、髭、眉毛、アソコなどの毛も濃くなるのだ。

捨て身覚悟の体毛マニア以外は使わないほうが無難であろう。