2011年6月22日水曜日

夏至と極夜とニイニイゼミ

蒸し暑さがとても不快で暦の歩みをうっかり忘れるところだった。

今日は太陽が北回帰線にまで届き、そして明日からは赤道やそのまた向こうの南回帰線目指して帰り始める折り返し地点。

そんな曇り空の下、肘から先に白いカバーと日傘を差したご婦人を午後の散歩の途中に舞鶴公園で見掛けて今日が夏至であることをはたと思い出した。

ベンチに腰掛ける人たちもなるべく日が当たらぬ場所を選んでいる、風通しの良い場所は人気で、そこに腰掛けている2人のうちの女性の髪や着衣の裾がはためいていた。

男性のほうは短い髪にTシャツ姿なので強風でもはためきそうにない、どちらも木陰の下で涼しげだった。

曇っていなければもっと濃く日焼けをし、そして更に気温が上がって疲れていただろうと思う。

その一方、遥か遠い南極圏では極夜のピーク、一日中太陽が昇らないという日なのだ、晴れていても該当地帯ではさぞ暗い昼間であろう、それは今月に入ってから始まっていて来月の中頃で終わるはず、なので逆に北極圏では白夜のピーク、さぞ明るい夜が続いているはず。

そういえば、この投稿の9日後の7月1日は部分日食の日ではないか、残念なことに今回は日本からは観測できない、南極付近のみなのだ、日本からだと2012年05月21日の金環日食だ、これは楽しみである。

季節そのものは行きつ戻りつで進むのだけれど、星や太陽はきっちりといつも通りの几帳面さ。

太陽と違って私の散歩の折り返し地点は北回帰線ではなくすぐそこの大濠公園のスタバのすぐ傍、デメテル像なのだ。

戻って来る途中の鴻臚館跡付近では抑揚のないニイニイゼミの鳴き声が聞こえていた、今年最初だと思う。

いや、もしかするとここ数日のうちに聞こえていたけど意識しなかったので覚えていないだけなのかもしれない、今日は夏至を意識した後なので気付いただけなのかも。

いずれにせよ暑い、すっかり夏の陽気である、これから9月半ばくらいまでは「暑いですね」が挨拶代わりで登場する。

散歩のあと、汗が流れたせいで冷たい飲み物がひときわ美味しかった。