2015年1月19日月曜日

知らない風習

「ご予約は31日までにお願いします」。

実家近所の寿司屋が周辺各世帯に配った恵方巻きの予約チラシの一文、うちのポストにもB5サイズを2つ折りにしたそれが入っていた。

いつの頃からか節分と言えば恵方巻きというものが登場するようになった、見た目は普通の巻き寿司なのだが。

チラシを見ながら巻き寿司とどう違うのかいまだによく解らないと姉は言う、生前は母も言っていた、そう、私も解らないがたぶん同じもので節分の時の縁起担ぎで食する際は恵方巻きと呼ぶのであろう、発祥は知らない、それ以前に節分にそれを食べるという風習が全く無い。

年毎に決まった方角を向き、無言で恵方巻きを食べるのが吉なのだというが・・・、昔は聞いたことも無かったのだ、少なくとも博多では。

チラシを手に一応欲しいかと姉に訊けば美味しそうだけどいらないと言う、そう答えるだろうとは分かっていたけれど。

カニだエビだイクラだと具材が豪華なものもあると夕方のローカル番組で見た、2,000円ほどという値段は驚きだが、かなり売れているということのほうがもっと驚きである、見ると確かに美味しそうではある、だがあまりにも太い、これを無言で一気に食せというのか(いや、普通に切るだろうけど)。

コンビニやデパ地下でも販売するようで、全国区で節分の豆まきに代わる風習になるのかもしれない。

そう、節分と言えば豆まきだ、だが旧来の豆まきは床にばら撒いたものを食べるのが不潔だということで好まれないらしい、なのでいつの頃からか豆(大豆)を撒くのではなく殻付きのピーナッツを撒く人もいるというのをテレビで知った。

なるほど、賢いなと思う(笑)。

姉に、ではこれも不要だろうとチラシを捨てよう・・・としたら捨てないでと止めらた、なんだやっぱり欲しいのかと訊けば上質な紙で裏には何も印刷されておらず白いからメモ紙にするらしい。

4つ折りにし切ったものを磁石で冷蔵庫の扉へピタリ、書き連ねるのはきっと買い物リストなのだな。