2014年4月26日土曜日

4時48分の地球照


今朝の月は有明月、そろそろ夜が明けようかという時刻からぼんやり赤く昇ってくる月だった。

近くに明るい金星を御共に昇るその月をカメラ片手に狙ったのは地球照を撮らんがため、珍しくもないその現象のくせに、雲や睡魔に負けて最近お目にかかっていませんでした。

とはいえ昇り始めは月の光が通過する大気が分厚くて地球照までは見えにくい、充分に高度を上げるまで待てば太陽に追われて月は明るさを失い地球照は到底見えない。

そこで4時48分、高度と薄明のバランスをとってその時刻に決めました。

画像をよく見たところで・・・見えないかもしれない(汗)、それでも地球照と金星をお裾分け。

考えてみると月の明るい部分は太陽の光が月を照らし、その反射が地球に届いている、ぼんやりとした地球照の部分は太陽の光が地球を照らし、その反射が月を照らし、そのまた反射が地球に届いていることになる。

ということは、明るく輝いている部分は、地球照の部分よりも1.3秒ほど先に移動して見えているということになるのだろうか、明るい部分は月→地球へ光が届く時間の1.3秒、地球照の部分は地球→月でまず1.3秒、その反射の月→地球で更に1.3秒、合計2.6秒かかるので。

その差は1.3秒ということなのか、ああ、ややこしい。

あんなに遠い月なのに光だと僅か1.3秒で行ける、一方の太陽は8分19秒、桁違いに遠い。

一番身近な月を見ていると、この太陽系の広さが見えてくる、その太陽系を考えていると銀河系の広さに気が遠くなる、銀河系を考えていると隣のアンドロメダ銀河までもが途方もないことに気がつく。

今朝はこうやって月を見て楽しんでいたけれど、遥か先ではどうなっているだろう、太陽にも寿命があるので地球だっていずれは生物のいない星となる、それどころかこの銀河系は隣のアンドロメダ銀河と猛烈なスピードで接近しているのでいつかはひとつに混ざり合ってしまう、その頃人類はどうしているだろう。

数十億年は先の話なのでやっぱり気が遠くなるけれど。