地元ではそれなりに知られた食品販売会社に勤務する友人、新年度から食品加工の現場に異動になることがほぼ決定らしい。
7年間事務処理に携わってきたのだけれど、勤務中にSNS(どこかは不明)にアクセスしていたのが発覚してからというもの、ことあるごとに商品出荷や原料荷受の検品作業を手伝いに行けと上司から指示されるようになったという。
・・・今は社員がどこにアクセスしているか、どことメールのやりとりをしているか等がたちどころに判る仕組みがあり、それを導入するところが増えたので発覚したのも頷ける。
「この日はトータルで1時間もやってるね」と上司に注意されたらしい、「工場ではその1時間を時給850円で頑張ってる人たちがたくさんいるよ」とも言われたとか。
本人は異動はきっとそのせいもあるのではと言う、私もそう思うがどうなのだろう、会社側はあくまで単なる現場力向上の一環だと説明しているらしい。
さて、今までは椅子に座ってPCに向かう仕事がメインだったのだが、新年度からは現場作業になる、スーツにネクタイから衛生服と衛生帽、マスクと使い捨ての薄手のゴム(ニトリル?)手袋に長靴へと服装も変わる。
就業規則も変わるらしくA4版に印刷されたそれを見せてくれた、細かい禁止事項と職場規律についての記述中の上から2番目には「コンタクトレンズの使用や髭を禁止する」と明記されているではないか。
友人はその項目に困惑している、理由はほぼ2日おきに念入りに手入れするラウンド髭をきれいさっぱり剃ってしまわなくてはならないからである。
「そんなもの剃ってしまえばいい」と同じ事を言ったらしい、1人は私で、もう1人は相方さん。
そう、剃ってしまえばいいのだ、現場での規則はちゃんと意味あって決められていることなので仕方がない、相方さんのように「どうせ似合わないんだし」とまでは言わないけれど。
3月からは後任の人に引継ぎ作業開始、そして4月1日の金曜日から今まで挨拶と言えば会釈ぐらいで済ませていたパートさんたちが全て先輩で友人は見習いという立場、きっと甘やかされることもなく現場の作業を仕込まれるはずである、現場では皆が先輩になるので年下の先輩もいると思う、男には甘やかすことなく仕事を教えるだろう。
現場のキツさが「折角の髭を剃らなくてはならない」などという悩みなど些細な事だったと思う日々が友人にはやってくるのかもしれない。
(2011年8月11日追記)
現場での仕事はどうしても好きになれず大きなストレスとなっているという、精神的にきついし会社に残りたいとも思わないので転職を決意、退職願は提出済みで承諾も得られたとか。
次の仕事はもう決まっていて郵便局での仕事らしい。