2009年4月28日火曜日

水の味

福岡市の水は不味い。

消毒用に添加された塩素臭がするのは仕方ないのだが、気温と共に水温も上がればなんとなくだがカビ臭さのようなものを感じてしまうので余計に不味いのである。

これがどこぞの名水のように山の麓の輝くような湧き水であればそんなこともないのだろうけど。

とはいえ、きれいな水なら一律で美味しいかと言えばそうとは限らない、福岡市東区の海水淡水化施設「まみずピア」では日々大量の真水が海水から作られているが、出来上がった水はピュア過ぎて美味しくないらしい。

そこで、普通の真水とブレンドして市内に配水しているという。

そして今日、生まれて初めてペットボトルの水を飲んだ、「水は蛇口から」というのが当たり前で、わざわざ金を出して水を買うなどというのは考えたことなどなかったけれど、頭痛薬を飲まんがために500mlで90円弱の天然水を買った。

仕事場で使う水は別途浄水器を通しているので特に不味いということはないけれど、今日買った水ははっきりと美味しい、何がどう違うのかと訊かれれば具体的に答えるのは難しいのだけれど確かに違う。

・・・プラセボ効果だろうか?

いいや、匂いではなく香りのようなものを感じる、微妙に成分も違っているはず、それ故か無味のはずなのに美味しいと感じる。

福岡では高価でややこしい浄水器を通して臭いを取り除き、ミネラル豊富な活性石のような濾材を通してでないと美味しさが出てこないけれど、天然のままで不味さが無いどころか美味しさを感じる水は全国各地にあるのだろうと思う。

近い場所なら大分や熊本にはきれいな湧き水があちこちから湧いている、わざわざ遠くから汲みに来る人もいるほどなので美味しい水なのだろう。

ペットボトルの水を口に含んですぐに違いを感じ、少し驚いてしまったそんな宵の内、頭痛で薬を飲む必要など無かったなら、これから先もペットボトルの水の味など知らぬままだっただろうと思う。

ペットボトル入りのお茶ならよく買っているのだけれど。