2013年9月1日日曜日

「9月には帰らない」

いよいよ9月、暑さは相変わらずだが気分的に日差しも色温度が低くなって赤みを帯びたような気になってくる。

カレンダーに合わせたわけではないけれど「9月には帰らない」という曲をCDで久々に聴いた、松任谷由実の隠れた名曲だと思う、歌詞の解釈も人によって違ってきそうで面白い、「潮騒」を「しおざい」と読むのも個人的にはとても気に入っている。

そう、ユーミンこと松任谷由実、私は熱心なファンというわけではないがこの人の曲で知っているものはかなりあります、ほとんどはラジオからだったが荒井時代からのものをよく耳にしていたものだ。

私が最初に買った邦楽アルバムが井上陽水の「氷の世界」、次がりりィの「タエコ」、そして3枚目が松任谷由実の「OLIVE」。

先の2枚と同じように月々の小遣いから貯めて買ったその中の「冷たい雨」が特に好きで、悲しい歌詞なのに暗くないポップな曲に仕上げて歌っているのが新鮮で、何度も繰り返し聞いたのを思い出す。

松任谷由実の曲で1番好きなものは? ・・・と誰かに訊いて「霧雨で見えない」というタイトルを答えた人はまだいない、私はアルバム「ダイヤモンドダストが消えぬまに」の最後に収録されているそれが松任谷由実の楽曲の中では1番好き。

確かずっと昔に三菱自動車のCMに使われていたような記憶がある、シタール風の楽器(シタールそのものなのか?)の音が印象的な間奏部分も好き、興味と試聴の機会があれば是非どうぞ。

ところで、いろんな点で松任谷由実と中島みゆきを比べる人がいる、ネット上でもリアルでも。

この両者は向きや主張の土俵が違うので曲そのもので比べるのはあまり意味がないように思うのだが、活動歴が長く成功したシンガーソングライター同士として比べるのであればまあ理解できる。

曲そのもので松任谷由実と比べるのであれば、その中の主人公像がいろんな点で重なり、アピール層も被る竹内まりやのほうが個人的にはしっくり来るのだけれど。