2012年6月14日木曜日

宛先エラー

今日は晴れてはいたが荷物が多かったので仕事場への行き帰りは車にした。

仕事中は窓から駐車場に停めてある自分の車が見えていて、そして午後の休憩時間は散歩の前にその横を通っていたくせに仕事帰りはうっかり徒歩で帰りそうになってしまった、晴れた日のいつもの癖なのか。

ハッと車で来ていたことを思い出し、歩き始めてほんの1分ほどの所で引き返して駐車場へ戻り、我が車に乗って混雑する大通りは避け、急がば回れで裏通りをしばらく走る。

深夜は点滅信号に変わる十字路の赤信号で停まり、その待ち時間に何気なく見ていた右側の和風ダイニングの店構え、いつできたのだろう、大きな窓から中にいる女性客と思しき後ろ姿がぼんやりと見えている。

運転席からじっと見ているこちらと店との間を杖をついた人が横切って行く、片足が不自由なようだった、いや、腕だってそうだ、右半身が不自由そうなその男性はなんだか知人に似ていた。

・・・違う、似ているのではない、本人なのだ、よく見てみれば顔や背の高さだってそうではないか、それに着ている服は以前見たことがあるような気がする、飲み屋で胸のポケットから昼間に観たという映画の半券を取り出していた時のものではないのか、そう、それだ、間違いない。

全く飲みに出てないみたいだと少し前に誰かから聞いた、今日の様子だと事故か病気で外出は控えていたのだろうか、年賀メールの後にやりとりした最後のメールは確かゴールデンウィーク直前の4月後半・・・、そんなことを考えていると肩をトンと叩かれるように短いクラクションを鳴らされ信号が変わったことに気付いて車を出した。

帰宅しても気になって仕方がない、メールで訊いてみようか、だが、「今日見かけたのですが」と送るのはさすがにためらってしまう、なので「最近どうですか」とメールを1通送ってみたのだった。

すると直ちにメールが届く、宛先不明だというエラーが戻ってきたのだった。

携帯電話を解約したかメールアドレスを変えてしまったか受信拒否設定したのだろう、普段のやりとりはメールで充分足りるので電話番号の交換はしていなかった。

もしかするとしばらくの間は知り合いとは距離を空けたいという気持ちなのかもしれない、こちらのメールアドレスは変わっていないし、変える予定もないので落ち着いたらまた連絡してくれるだろうか。

特に親しかったわけではないけれど、正直なところやはり気にはなってしまう。