昨晩の食事会に参加した内の1人は実家が隣の県だという2歳年下の人、次回の食事会はきっと暑い時期だし、その友人の実家からそう遠くないきれいな浜辺にしようか。
・・・などと、今日の昼過ぎに吉塚のホームセンターでカートを押しながら一緒に買い物をしながらの途中で話していると、昼間ならいいけど夕方からは気味が悪いからダメだと言う。
その海水浴場には幽霊が出るという噂があるのだ、一頃、その話が拡がってしまい、海水浴客がやや減ってしまったことすらあるらしい、だから今では地元の人はその話をあまりしたがらないのだという。
その噂とは日が暮れると沖から誰かが声を掛けるのだそうで、もっぱらそれは波打ち際に寄って来た人の名前を呼ぶのだと。
同じような話は他所にもある、いつだったかmixi日記にも書いたことがあるけれど、子供の頃の夏休みに友人の祖母宅へ泊りがけでお邪魔した際、日が暮れてからそのすぐ近くの浜辺に花火をしに行こうとした時に注意されたことがあったらしい、「誰かに名前を呼ばれたような気がするかもしれない、だけどそちらへは行かず、水に足は浸けてはいけない」・・・と。
結局、そんな事は起きませんでしたが、そう注意しなくてはならない背景が実に怖い。
九州南部の某地方にも似たような話があると聞いた気がする、きっと九州に限らず、全国何処にでも・・・。
海の危険さについての戒めなのかもしれない、幽霊や物の怪の怖さを借りて、そう教えているのだと思う。
そんなものはいないと思いつつも、さり気なく言われると妙に頭に残って幾つになっても何かの拍子にふと思い出してしまうものです。
その話をすると友人は似たような話はどこにでもあるものだなと笑って言う。
清算を済ませてホームセンターを出ればいつの間にか雨、予報よりやや遅れたものの、傘が必要なほどしっかりと降っているではないか。
そんな予報を知っていたので晴れていればと考えていた観梅は中止、その友人と一緒に昼食と買い物で幽霊の出ない日曜の昼間を過ごしていました。