今週に入って何度目になるのだろう、夜が更けるとけたたましい猫同士のケンカの声がベランダから聞こえてくる、一旦は収まりはするが時間を空けてまた始まるのだ、かなり執念深い。
4階から下を眺めてみると明るい場所を走り抜けるその姿から見慣れた傷だらけな野良のオス猫(2017年1月12日のブログ)とよそ者が争っているのがよくわかる、宵のうちならまだしも、深夜となると目が覚めてしまう人も多いだろう、実際に何度目かで追い払おうとしている人の声が聞こえてきたのは通りを行く人ではなかろう、階下の住人だと思う。
たぶん、例のオス猫は今回もどこかに傷を負っているのではないか(2017年1月13日のブログ)。
あまり人馴れしないオス猫で、やっと最近自転車置き場などで寝そべっているのを見掛けて近寄ると、体を起こして目を見張り警戒はするものの、少し距離を空けて背を低くし声を掛けるとゆっくりとまばたきをし、そして目を細めて警戒を解いてくれるのだ。
そこでもう少し寄って手を顔の近くに寄せて待つと向こうから匂いを嗅ぎに近寄ってくれる、そしたらそっと撫でられるようになる、以前よりもずっと馴れてくれた。
ちなみに私は「ハゲちゃん」と名前を付けて呼んでいる、左耳の付け根あたりが傷痕がありそこだけハゲているからである、もちろんこれは愛称として呼んでいる。
それにしても今回の争いは長い、オス猫はメス猫と争うことは滅多にないので相当しつこいオスの侵入者と戦っているのだろう、こういった繰り返す争いは流れ者のオス猫との間で起こりやすいと聞いたことがある、既に縄張りを持つ猫は安易によそへと入って行かないので争いは起きにくいからで、その点よそからの流れ者は縄張り欲しさに粘るのだとか。
その説の真偽は定かではないがなんとなく納得できる説である。
メス猫同士のケンカも幾度となく見てきたが、オス猫同士のように流血沙汰というのは今まで一度もないのだ、だが、ここ数日の争いではマンション入り口の植え込みのあたりに毛が散っていたりするので激しい取っ組み合いをしたのは間違いない、猫は噛み付くか組み合った時の後ろ脚でのキックで毛が団子のように抜ける。
さて、ハゲちゃんには新たな傷痕ができているだろうか、まったく、オス猫はつらいよ。