昨晩から降り続いていた雨は今日の昼過ぎから一気に雨脚を強めかなりの雨量となった、最も激しかったのは午後3時以降か、私はぎりぎりで帰宅していたのでそう濡れることもなく、時折ベランダから外の様子を見ていた。
午後4時半頃だったろうか、ベランダの手すりに当たる雨粒の音と一緒に若い子たちの笑う声と「イエーイ!」などという歓声が聞こえてくるのだ、何ごとだと通りを見下ろしてみると下校途中の中学生らが傘も差さずにはしゃいでいるのだ、ずぶ濡れどころではない、歩きながらシャンプーだってできそうな雨なのだ。
男の子2人が両手を広げてくるくる回ってふざけていた、顔を洗うように両手で顔をゴシゴシと擦り、顔を伝う雨水をしきりに拭っていた。
そして大笑い、横を傘を手にした女子中学生がそんな2人をじっと見ながら通り過ぎて行った、無言のようだったが内心「バカだなあ」と思っているに違いない、うん、バカだ、傘は畳んだままでずぶ濡れで大はしゃぎなど子供のすることだ。
・・・ああ、中学生は子供か。
真夏ではないこの時期の雨はそれなりに冷たいのではないか、この雨の後側には冷たい空気が控えているはず、10月の雨は決して温かくはない。
同じことを私がすればすぐさま体調を崩すかもしれない、ああやってずぶ濡れになってもそんな心配なしでいられる若さは正直羨ましいが、あの中学生らは風邪をひかずに済んだだろうか、夜に「ゾクゾクする」などと横になっていまいか。
まあ、なぜ傘も差さず濡れて帰ってくるのだと帰宅して叱られたとは思うが。
雨は明日の早朝までの予想となっている、これからは一雨ごとに季節は進む、そのせいか温かいものが食べたくなる機会が増えてきた、そろそろ鍋の食事会もいいなと思う。