近所の庭木がよそへ貰われて行くことになった、嫁ぐのは実家町内のお宅の庭に植えられていたイチイの木、庭の半分を駐車場として使うために高さ2mを超えるほどにまで成長したイチイの処分となったようです。
買うと高そうではある。
以前に「要りませんか?」と言われたことがあるのだが、うちの庭は狭くて植えるスペースが確保できないので無理だったのだ。
もちろんよそへ貰われて行くと言っても切り倒して薪にするのえではない、ちゃんと植えてもらうのだ、引き取り手はいないものかと探していたら宗像市内の個人が見つかったという、ただし、実際に引き取りに来るのは今月中旬。
「なかなか大きくならないけど枯れもしないね」というのが口癖みたいになっていた町内のそのお宅、イチイはゆっくり育つのだが割と小さい頃から春に白い花を、秋には甘みのある赤い実を付ける。
そのお宅の人は食べているというのを知って驚いたことがある、イチイの実は無毒だが種は有毒なのだ、噛み砕いたりの心配は無いのだろうか、種は食べぬようにと伝えはしたが。
確か葉も幹も有毒、赤い実の果肉部分だけが無毒だったような・・・。
初めて見ると変わった実だと思う人は多そう、葉も独特、庭木にするには面白い木、先に書いた赤い実は小さくてかわいい、それに綺麗なのだ、「うわ、なんだ、毒があるのか」と嫌うことなかれ、触れても嗅いでも全く影響なし。
そのお宅の2人のお子さんが小さい時はクリスマスになるとイチイの木にいろんな飾り付けをしていたのを見たことがある、お菓子の空箱やガラポンで出てきたカプセルとかぶら下げて。
不思議と飾り付けをすると雨が降っていたけれど(笑)。
そして小学校も高学年になると現実に目覚めるのか飾り付けばしなくなったようだが。
そんなイチイの木、嫁ぎ先で枯れませんように、そして、嫁ぎ先のお宅の人がうっかり種まで食べてしまいませんように。
苦いらしいのでうっかり噛んでも吐き出すとは思うけれど。
2009年12月30日水曜日
撮れぬ月暈と車を拾えぬ女性
夜更かしだろうが朝寝だろうが特に予定の無い休日なので仕事うんぬんには何ら影響しない、昨晩から散々ネット対戦で囲碁やリバーシで遊んだ後の未明に暇を持て余し、夜が明けてからでもいいはずの買い物を散歩代わりにJR吉塚駅隣のいつものスーパーへ行った。
深夜の空は時折雲が速めに流れるくらいで、空には明るい月が出ている、予報の雨はまだまだ遠そうだった。
駐輪場にズラリと並ぶ自転車は、てっきり駅の利用者等が勝手に停めているのだろうと思っていたらそんな時刻にも関わらず店内にはそこそこの数の客がいた。
カートを押して1周し、レジに並んで支払ったのはみかんと早生キャベツと2割引のカナトフグを2パックの代金。
駅前通りに面した駐輪場に戻って前のカゴに荷物を入れてみればなんとなく収まりが悪い、何度か直しながら通りの向かい側を見てみれば1人の女性が東方面へ向うタクシーを拾おうとしていた。
逆の西方面へ向かう空車をUターンさせようと手を振ったけれど気付かれなかったようで目的は果たせず。
いっそJR吉塚駅のロータリーか、もうちょっと移動して警察本部側から合流する交差点に立っていたほうが捕まえやすいのではないか・・・などと考えてみる、時刻も時刻、場所も場所なので。
駐輪場から出れば己の手の甲がほの明るい、月の明るさだ。
見上げれば珍しいことに月暈がくっきりと出ている。
今日の暈は目にする機会が多いほう、太陽や月の中心と自分とを結ぶ線からの角度46度ではなく22度のそれ、日暈を見る人は多いのですが、個人的には夜空を見上げる機会が多いので日暈よりも月暈のほうが記憶に多い。
なんとか携帯で撮ろうと腕を伸ばして何度か挑戦、撮影モードを変えても挑戦、月だけを外して暈だけにも挑戦、・・・、難しい、うまく撮れない。
なおタクシーを拾えぬ女と車道を挟んだ斜め向かいで数分は月暈を撮ろうと粘っていたこちら。
結局、そこそこの画像で諦めた。
時刻は午前2時47分、丑二つから丑三つ時へ差し掛かる晦日の未明のことでした。
2009年11月15日日曜日
ダム2ヶ所
今日は5人でドライブ、西でも東でも、2時間ほどで戻って来れそうな行く先として選んだのは三瀬トンネルを抜けて佐賀県に入ったそのあたりまで。
だがその手前の曲淵ダムに寄り道した、福岡生まれで福岡育ちな参加者のうちの1人がここにダムがあるのを知らなかったのである、車内から見える「曲淵ダム」の標識に「うわあ、こんなところにあるのか!」と驚いていたので実際に行って見せようとしたのである。
そのダムがそこにあったのを知らなかったとは・・・こちらが驚いた。
車を停めて降りてみる、どこからか下ってくる風が強烈に冷たい、車の中が暖かだったせいもあるのかもしれないが凍てつくほど冷たいのである、吐息は白く皆が口々に「うわぁ、寒い!」と首を縮めて足早に駐車場へ戻って行く。
そんな寒さに負けなかったのはどこかの見知らぬ若い2人、寒そうに背中を丸めてそこで昼食、夏はたくさんの人が涼むその場所も、この時期だと体温奪われて長居すれば風邪をひきそう。
すっかり冷たくなった手を揉みながら車へ戻り、三瀬トンネルを抜けて佐賀県側へ。
古湯温泉の近くを通って2ヶ所目のダム=北山ダムへ、いつだったか紅葉がきれいだったので今日はどうかと寄ってみたらそうでもなかった、時期が紅葉には早かったようで、記憶色が派手だったので色づいてない今日は一際地味だった。
枯れ色で地味なのではなく、緑ばかりという意味で。
北山ダムの縁に寄り、上から覗き込めば水がかなり少ない、貯水率が表示されていて今日は貯水率34%らしい、これからの季節はたいして使わぬだろうけど、しばらくは雨の少ない時期なので、これで次の雨のシーズンまで足りるのだろうか。
・・・などと、水資源に乏しくすぐに水不足に陥る福岡市民としては少々心配ではある。
まあ、要らぬ心配なのだけど(笑)。
どこをどう通っているのかはナビ次第、福岡へ戻るその道の途中で新たなダム建設現場に差し掛かりました、工事内容を示すパネルに「嘉瀬川ダム」という文字を見つける。
名前も分らぬ巨大な重機類が何台も見えた。
この日は三瀬峠を挟んだ福岡県側と佐賀県側とでは天気がまるで違っていた、福岡県側は雲が多くて日差しもたまに差す程度だったのだが、峠を越えると晴れ間の方が多いのだ、季節風に吹かれて玄界灘からの低い雲が入る福岡県側と、山越えすれば雲も消えた佐賀県側の違いであろう。
帰りは三瀬峠は通らずに鳥栖側から福岡入り、途中で食事を済ませて帰って来たのだった。
2009年9月29日火曜日
藪の中
つい最近になって届いた映画監督のロマン・ポランスキーについてのニュース。
チューリッヒの空港で逮捕され身柄を拘束されたというのだ、容疑は30年以上前のアメリカでの少女に対する淫行行為疑惑。
この話は事件当時に日本でもゴシップ扱いで話題になったのでよく覚えている。
ですが、ポランスキーと言えば少女淫行疑惑のそれよりも、まだずっと昔に起きた2番目の妻がカルト教団のメンバーに惨殺されたという「シャロン・テート事件」のほうがより衝撃だった、恐ろしい事件である。
真実の部分に、憶測とデマが入り交じって世間を騒がせた事件だった、今でもいろんな謎が解決されぬままで人々の関心を集めている。
シャロン・テート事件の詳細についてはここには長くなって纏めきれなくなるので書かない、もし知りたければ検索して欲しい。
ただし、凄惨な事件だったのでその内容については生々しいものがあると思う、そういったものが苦手なかたは知らないほうが良い、検索は自己責任でよろしくお願いします。>皆様
映画監督としては誰もが記憶しているような話題作を幾つも生み出してきた人で、「ローズマリーの赤ちゃん」、「チャイナタウン」、「戦場のピアニスト」などはよく知られている、個人的には他にも「テス」、「オリバー・ツイスト」など。
私の初ポランスキーはその「ローズマリーの赤ちゃん」、見ているとなんとも言えぬ陰鬱な気分に陥る不気味な映画だった、主演にミア・ファローを選んでくるなどキャスティングの目は確かな人だと思う。
いつになっても、どこへ行っても陰と孤独が付き纏うこの人、ポーランドに生まれて育ち、大戦に巻き込まれた子供時代を経て映画監督の道を選び、藪の中を彷徨うように国を転々としてきた果て、その七十路の身で拘束される今に至るまでの波乱の人生のこれから先は、いったいどんな未来が待っているのだろうか。
本人が言うように全ては潔白なのか、実はそうではないのか、いまだ真実だって藪の中。
チューリッヒの空港で逮捕され身柄を拘束されたというのだ、容疑は30年以上前のアメリカでの少女に対する淫行行為疑惑。
この話は事件当時に日本でもゴシップ扱いで話題になったのでよく覚えている。
ですが、ポランスキーと言えば少女淫行疑惑のそれよりも、まだずっと昔に起きた2番目の妻がカルト教団のメンバーに惨殺されたという「シャロン・テート事件」のほうがより衝撃だった、恐ろしい事件である。
真実の部分に、憶測とデマが入り交じって世間を騒がせた事件だった、今でもいろんな謎が解決されぬままで人々の関心を集めている。
シャロン・テート事件の詳細についてはここには長くなって纏めきれなくなるので書かない、もし知りたければ検索して欲しい。
ただし、凄惨な事件だったのでその内容については生々しいものがあると思う、そういったものが苦手なかたは知らないほうが良い、検索は自己責任でよろしくお願いします。>皆様
映画監督としては誰もが記憶しているような話題作を幾つも生み出してきた人で、「ローズマリーの赤ちゃん」、「チャイナタウン」、「戦場のピアニスト」などはよく知られている、個人的には他にも「テス」、「オリバー・ツイスト」など。
私の初ポランスキーはその「ローズマリーの赤ちゃん」、見ているとなんとも言えぬ陰鬱な気分に陥る不気味な映画だった、主演にミア・ファローを選んでくるなどキャスティングの目は確かな人だと思う。
いつになっても、どこへ行っても陰と孤独が付き纏うこの人、ポーランドに生まれて育ち、大戦に巻き込まれた子供時代を経て映画監督の道を選び、藪の中を彷徨うように国を転々としてきた果て、その七十路の身で拘束される今に至るまでの波乱の人生のこれから先は、いったいどんな未来が待っているのだろうか。
本人が言うように全ては潔白なのか、実はそうではないのか、いまだ真実だって藪の中。
2009年9月12日土曜日
映画:「譜めくりの女」
この映画を見るまでは「譜めくり」というものがどれほど重要なのかを全く知らずにいました、演奏者が目で追う楽譜を息を合わせてめくるという作業を担う人のことである。
あらすじ:
満を持してコンセルヴァトワールの入学試験に挑んだ娘、それまでの練習の成果を見せるべくピアノに向かうのですが、審査員のうちの1人の著名女性ピアニストの等閑な態度に心を乱し演奏を一旦中断。
結局、気持ちが途絶えてしまい成果を残せず試験に落ちてしまう、涙して母親と家に戻った娘はピアニストの夢を捨ててしまうのだった。
時を経て娘は大人になり弁護士の事務所で実習生として働き始める、ある日、そこの弁護士が息子のお守り役を探していることを知り自ら申し出て引き受けるのだった。
後日、息子を連れた弁護士の妻との待ち合わせの地下鉄の駅で実習生はハッとする、その妻とはあの時の著名女性ピアニストだったのである。
傷つけられたプライドと捨てた夢の喪失感が長年の時を経てもなお背を押す女の復讐劇、実習生と妻との危うい別の感情も織り交ぜながら口数少なく淡々と物語は展開する。
そこで気は済んだだろう・・・と思えるあたりを越えて、最後の一撃は真に強烈、回復不可能なまでに諸々を破壊し、妻=著名ピアニストを絶望させるのでした。
涙する娘の能面のような顔、一言も口にしないままのその有様には怖さを感じる。
フランス映画は好きですか? 心理的に怖い映画は好きですか? もしお好きでしたらこの映画、お薦めです。
あらすじ:
満を持してコンセルヴァトワールの入学試験に挑んだ娘、それまでの練習の成果を見せるべくピアノに向かうのですが、審査員のうちの1人の著名女性ピアニストの等閑な態度に心を乱し演奏を一旦中断。
結局、気持ちが途絶えてしまい成果を残せず試験に落ちてしまう、涙して母親と家に戻った娘はピアニストの夢を捨ててしまうのだった。
時を経て娘は大人になり弁護士の事務所で実習生として働き始める、ある日、そこの弁護士が息子のお守り役を探していることを知り自ら申し出て引き受けるのだった。
後日、息子を連れた弁護士の妻との待ち合わせの地下鉄の駅で実習生はハッとする、その妻とはあの時の著名女性ピアニストだったのである。
傷つけられたプライドと捨てた夢の喪失感が長年の時を経てもなお背を押す女の復讐劇、実習生と妻との危うい別の感情も織り交ぜながら口数少なく淡々と物語は展開する。
そこで気は済んだだろう・・・と思えるあたりを越えて、最後の一撃は真に強烈、回復不可能なまでに諸々を破壊し、妻=著名ピアニストを絶望させるのでした。
涙する娘の能面のような顔、一言も口にしないままのその有様には怖さを感じる。
フランス映画は好きですか? 心理的に怖い映画は好きですか? もしお好きでしたらこの映画、お薦めです。
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